【川崎】鬼木采配ずばり的中!今季初勝利に指揮官も「今日のゲームに懸けていた」

2019年03月31日 サッカーダイジェストWeb編集部

今季初勝利にも満足せず。すでに気持ちは次節へ

長いトンネルをようやく抜けた川崎。リーグ3連覇に向け、鬼木監督はここからの巻き返しを誓う。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 リーグ戦今季初勝利に指揮官は安堵の表情を浮かべた。
 
 3月31日、川崎はJ1・5節で松本と対戦。雪が舞う厳しい寒さのなかで、昨季のJ1王者は2-0で勝利を挙げた。
 
 敵地に乗り込んだ一戦で鬼木達監督は攻撃陣に手を加え、1トップに知念慶、左サイドハーフには今季初めて阿部浩之をスタメンに抜擢。また、左サイドバックに車屋紳太郎ではなく、登里享平を送り込んだ。
 
 立ち上がりからパスを細かくつなぎ、何度も敵陣へ侵入。川崎らしい攻撃でチャンスを作っていく。ただ、今季の課題である決定力不足がこの日も顔を覗かせ、シュートが枠に飛ばない。
 
 そうした雰囲気を一掃したのは、先発起用されたふたりだ。44分、知念が登里の左クロスに反応。巧みな動き出しで相手のマークを外すと、ダイビングヘッドでネットを揺らした。

 そして1-0で迎えた64分、今度は阿部が期待に応える。家長昭博の折り返しを右足で合わせ、良い時間帯に2点目を奪った。
 
 川崎は最後までリードを守り、リーグ戦5試合目にして初勝利。順位も10位に浮上した。
 
 試合後、鬼木監督がフラッシュインタビューに登場。「本当に今日のゲームに懸けていたので、そういう気持ちの部分を選手が前面に出してくれた」と勝因を語り、「もう1点取れれば良かったのですが、今日のゲームは勝つことが一番大事」と安堵の表情を浮かべた。
 
 今季初の勝点3――。その立役者は、先発で起用された知念と阿部だろう。彼らについて指揮官も惜しみない賛辞を送り、「彼らはやっぱり得点を取ることが特徴でもある。そういう意味でいうと、しっかり結果を残してくれたと思っています」と手放しで喜んだ。
 
 ようやく初白星を手にしたJ1王者。ただ、現状では1勝3分1敗でスタートダッシュに成功したとは言えない。中盤戦に向け、いかに巻き返していくのか。そういう意味では次節は重要なゲームになる。

  指揮官も「ここからしっかりと勝ち続けたいですし、しっかりとホームで勝つ姿を見せたい」とし、4月5日のC大阪戦での勝利を誓った。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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