【鹿島】190センチの大型CB町田浩樹の自信が“確信”に変わる日は、そう遠くはない

2019年03月31日 広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

「良くも悪くも、余裕ができたというか」

190センチの恵まれた体格に加え、左利きという希少価値も。プロ4年目の町田は、欧州でも通用するだけのポテンシャルを秘めた将来が楽しみなCBだ。写真:徳原隆元

[J1第5節]磐田1-1鹿島/3月30日/ヤマハスタジアム
 
 昇格組の大分にまさかの敗戦を喫した開幕戦は、ベンチに控えたままだった。だが、2節の川崎戦からは連続フル出場。チームもその4試合で2勝2分と負けなし。2016年にユースから昇格したプロ4年目の町田浩樹は、ようやくブレイクの兆しを見せつつある。
 
 試合を重ねるごとに、安定感が増している印象だ。攻められてもバタつくことが少なくなり、堂々とプレーできているように見える。大げさかもしれないが、"貫禄"がついてきた。今節の磐田戦でも、抜群のフィジカルを誇るアダイウトンを相手に、190センチの長身を活かした空中戦では簡単には負けなかった。おそらくは勝率で大きく上回っていたはずだ。
 
 今季は特に自らの成長を強く実感しているのではないか。本人は「もちろん、試合を重ねるごとに、良くなっているとは感じています。いろんなFWと対峙することで、良い経験を詰めていますし、そこはポジティブに受け止めています」と語る。
 
 トップカテゴリーのレベルにも慣れてきた。「良くも悪くも、余裕ができたというか。出続けることで、"試合のテンポ"も掴めてきている。そこは、練習では分からないところなので。落ち着いてできていると思います」。
 
 磐田戦では、自身のクリアミスを拾われ、そこから攻め込まれて失点を許してしまった。そんな苦い経験も、さらなるステップアップの糧にするしかない。なによりも、町田本人は現状に納得していないし、より高みを目指している。もっと強くなれると信じている。
 
「今シーズン、満足できた試合はひとつもないです。もっと攻撃でも違いを作れると思いますし、守備でも圧倒的に空中戦で撥ね返すとか、球際の強さもそう。まだまだ満足はしていないです」
 
 向上心も強い将来有望な若き逸材の自信が、"確信"に変わる日もそう遠くはないはずだ。
 
取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)

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