【コパ・アメリカ予想布陣|Vol.3】東京五輪世代の吸い上げが裏テーマ。久保を呼べるならスーパーサブで

2019年03月29日 清水英斗

Jクラブからの招集は1チーム1人までと条件が付くはず

海外組は基本的に招集が困難。Jリーグからも各クラブ1名となると……。

 南米2か国との3月シリーズを終えて、コパ・アメリカに臨む陣容を識者はどう考えるのか? 代表チームとクラブ間の様々な状況も考慮しながら、同大会へ臨む森保ジャパンの布陣を予想してもらった。
 
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 コパ・アメリカを経験させたいA代表の選手と、東京五輪世代を組み合わせたチームになるのではないか。おそらく、Jクラブからの招集は1チーム1人までと条件が付くはず。橋本拳人や林彰洋を呼びたいが、室屋成と両方は無理。畠中槙之輔や三好康児を呼びたいが、仲川輝人と両方は無理。いろいろと制約は多いため、現状で層が薄いポジションを優先して選んだ。
 
 海外クラブも、日本資本のシント=トロイデンの選手や、出場機会のない選手を除けば、招集は難しいだろう。東京五輪世代とのプレー経験が少ない堂安律はぜひ呼びたいが、おそらく不可能。スケールが大きい中山雄太と板倉滉のダブルボランチも、ここで熟成させたいが、クラブ次第でどうなるか。

 チーム全体として解決しなければならないのは、堅牢な守備を突き崩して点を取ること。これはアジアカップでも、3月のコロンビア戦、ボリビア戦でも課題に上がった。鈴木武蔵と鎌田大地のコンビなど、3月に試せなかったことを試したい。鎌田は1トップで及第点以上の起点になったが、本来はクロスに入って点を取るプレーもできる。トップ下で起用し、前方に鈴木がいる状況なら、チャンスは伺えるのではないか。
 
 また、久保建英は所属クラブがどうなるかわからず、U-20ワールドカップの直後にもなるが、呼べるならスーパーサブとして呼びたい。後半にスペースが空く状況、あるいはゴール前を固められた状況でも、久保のクオリティーはこう着を破る鍵になり得る。
 
取材・文●清水英斗(サッカーライター)
 
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