「サッカークラブではなく“商業クラブ”…」智将ファン・ハール、古巣マンUに辛辣発言を連発! 

2019年03月27日 サッカーダイジェストWeb編集部

水面下で進められたモウリーニョ招聘に不快感。

ユナイテッド再建を託されたファン・ハールだったが、その目標を叶えられずにクラブから追われた。 (C) Getty Images

 マンチェスター・ユナイテッドの監督職を追われてから、まもなく3年が経つルイス・ファン・ハールは"赤い悪魔"に良い思いを抱いていないようだ。英公共放送「BBC」のロングインタビューで、オランダの智将は古巣に対して厳しい言葉を寄せた。

 ファン・ハールは2014年5月、デイビッド・モイーズ政権が失敗に終わったユナイテッドの指揮官に就任したが、「あの時のチームは年を取っていて、変えなければいけないと分かっていたから、トッテナムのほうが良いセレクションだった」と振り返っている。

「選択を間違えたかもしれない。だが、私は自分の心に従った。オランダでも、ドイツでも、スペインでも、私はナンバーワンのチームで仕事をしてきたんだ。そして次はイングランドだった」

 当初、ファン・ハールは65歳で引退するために2年契約を望んだが、クラブの希望で3年契約になったという。だが、2年目にチャンピオンズ・リーグ(CL)でグループステージ敗退に終わり、翌シーズンのCL出場権も逃して、FAカップで優勝したものの、直後に解任の憂き目に遭った。

 エド・ウッドワードCEOは後任にジョゼ・モウリーニョを選んだ。ファン・ハールは、「彼はトップクラスの監督で、私以上に多くのタイトルを獲得している」と、クラブの人選は想定内だとしたうえで、水面下で接触していたことへの不快感を口にしている。

「気に入らないのは、ウッドワードが監督を代えるつもりで後任と接触していたのに、6か月も黙り続けたことだ。毎週の会見で私は噂について質問された。監督の権威はどうなる?」
 
 大金を投じたアンヘル・ディ・マリア、ラダメル・ファルカオ、バスティアン・シュバインシュタイガーは機能しなかった。ディ・マリアは先日、「最高の時を過ごさせてもらえなかった」とファン・ハールの起用法を批判してもいた。

 だが、現在67歳の智将は、「ディ・マリアは私の問題と言うが、私は攻撃のあらゆる位置で彼を使った。だが、どこでも納得できなかった。プレミアリーグのボールを持った時の継続的なプレッシャーに対応できなかったんだ。それは彼の問題だよ」と反論した。

「シュバインシュタイガー獲得はピッチ上の主将が必要だったからだが、彼はそれをしなかった。ケガをして、言い訳をした。私が望んだのは一線級のストライカーだったが、1番手や2番手がダメなら4、5番手で満足するしかない。そこでファルカオとなった。ただ、事前にケガのことは知っていたから、レンタルにすべきと言ったんだ」

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