「日本戦と韓国戦、どちらが厳しかった?」ボリビア代表の指揮官はその問いにどう答えた?

2019年03月26日 江國 森(サッカーダイジェストWeb編集部)

2試合連続完封負けを喫するも…。

今年2月に就任したばかりのビジェガス監督。奮闘した選手たちに賛辞を送った。(C)Getty Images

[キリンチャレンジカップ]日本 1-0 ボリビア/3月26日/ノエビアスタジアム神戸

 アジア遠征に臨んだボリビアは、4日前の韓国戦と同じく0‐1で日本に敗れた。エドゥアルド・ビジェガス監督は、果敢なドリブルで脅威を与えていた19番のレオナルド・バカを右サイドハーフからトップに上げるなど、嫌らしい采配で日本を苦しめたものの、2試合連続の完封負けという厳しい結果となった。

 試合後、今年2月に就任したばかりのボリビア人指揮官は、まず次のようにコメントした。

「強度の高い試合だった。両チームともいいサッカーを展開していたと思う。攻撃では日本のほうが上回っていた。こちらはプレッシャーを掛けられ、なかなかボールを保持できなかった。後半にこちらが選手交代をしたことで、ポゼッションがやや上がり、チャンスが作れた。ボリビアは新しいチームに生まれ変わったばかり。若い選手が経験を積めたのはよかった」

 韓国戦との違いについて訊かれると、「ワールドカップの出場国である日本と韓国と対戦できたのは良かった。韓国戦のほうが厳しい試合だった。長旅の後だったし、トレーニングが3回しかできなかったからだ。日本戦は準備期間があり、より順応できた」との感想を述べた。

「韓国戦ではサイドチェンジに驚かされた。今日はそこを修正した。乾はレベルの高いプレーヤーなので警戒していた」と、日本対策を施したことも明かした指揮官は、「疲れもあり、攻撃に出たところをカウンターでやられてしまった」と悔しさをのぞかせた。
 
「選手たちは真摯に取り組んでくれた。疲労が蓄積しているなか、モチベーションが高く、とくに守備は頑張ってくれた」

 ビジェガス監督はそう選手たちを称えたが、なかなか攻撃の形を作れなかったのも事実。このアジア2連戦は、1994年のアメリカ大会以来、長らくワールドカップ出場から遠ざかっているボリビアの現在地をよく表わしている結果になったと言えそうだ。

取材・文●江國森(サッカーダイジェストWeb編集部)
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