【U-22代表】「危機感を持ってやっている」なぜ板倉滉は6-0の大勝に満足していないのか

2019年03月24日 サッカーダイジェストWeb編集部

強烈なミドル弾には素直に喜んだ板倉だったが…

ボランチでフル出場した板倉に満足した様子はない。A代表や五輪を見据え、さらなる飛躍を誓う。写真:佐藤博之

 3月24日に行なわれたU-23アジア選手権の1次予選。日本は2戦目で東ティモール代表を6-0で下し、開幕2連勝を飾った。

 序盤から押し気味に進めながら、前半に奪ったゴールはわずかひとつ。初戦のマカオ戦は無得点で前半を折り返しただけに、ファーストハーフで先制できた点はその後の試合運びを楽にする上で大きな意味を持った。

 すると、攻撃陣が後半に爆発。5得点を奪い、格下の相手にきっちりと勝ち切った。
 
 ただ、この結果に満足しなかったのが、ボランチでフル出場した板倉滉だ。オランダのフローニンヘンでプレーする男は試合後のフラッシュインタビューで、「前半に自分たちのミスから少し、攻められる時間帯があったので、そこは反省しないといけない」とし、「こういう暑さだからこそ、自分たちのボールを大事にして、攻撃をどうやって組み立てていくのかはもっと考えないといけない」と危機感を露わにした。
 
 もちろん、自らが決めた71分のミドルシュートについては、納得した表情を見せた。

「ロングシュートを狙っていかないといけないなと前半から思っていましたし、少しボランチが後ろの位置で重たくなっていた。攻撃陣が明けてくれたスペースを使って、最後あのような形でゴールを決められたので良かった」
 
 ただ、もっと上を目指すのであれば、今以上のプレーを見せる必要がある。実際にオランダではまだリーグ戦デビューを飾れていない。だからこそ、板倉は次の一戦をしっかりと見据えている。

「1試合1試合を無駄にせず、自分の力を出し切らないといけない。五輪のメンバーやA代表に全然入っていけないので、今は危機感を持ってやっています」と言い切った背番号4は、U-23アジア選手権の出場権が懸かる最終戦で自らの価値をプレーで示すつもりだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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