【千葉】「勝点3は買えるものではない」新体制初陣はドロー、今季未勝利にも江尻監督に焦りなし

2019年03月24日 サッカーダイジェストWeb編集部

江尻監督が強調したのはチームとしての「一つひとつの努力」

コーチから昇格した江尻監督。初勝利は掴めなかったものの、今後に向けて手応えを得た様子だ。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

 開幕から僅か4試合。下位に低迷する千葉は前節終了後にフアン・エスナイデル前監督を解任し、新たな指揮官に江尻篤彦コーチを据えた。

 激動の1週間を過ごした中で迎えた今節。ホームで京都と対戦し、今季初勝利を目指して選手たちは懸命に戦った。
 
 球際の攻防では怯まずに戦い、最終ラインでは身体を張った守りで相手に得点を与えない。しかし、21分に京都の小屋松知哉に一瞬の隙を突かれ、先制を許してしまう。以降は攻勢に転じるも、なかなかゴールをこじ開けられない。
 
 残り時間は15分。不穏な空気が漂うなか、76分に船山貴之の左CKがファーに流れると、最後は新井一耀が詰めて同点に追い付いた。ただ、逆転はできず、千葉はまたしても勝利を掴めなかった。
 
 試合後、江尻篤彦監督がフラッシュインタビューに登場。初陣を振り返り、「準備してきたことと、選手が最後までひたむきに諦めずに戦ってくれて良かった」と勝点1を掴んだ選手たちを労った。
 
 ただ、J2唯一未勝利の事実は変わらない。是が非でも次は勝点3が欲しいところである。そうしたチームの現状に江尻監督は、「もう少しの努力ですね。対戦相手もみんな努力をしているので、それ以上にわれわれがやれることは一つひとつの努力しかない」と、日々の積み重ねが重要であるという。

 続けて、「急にお金を払って、勝点3は買えるものではないので、一つひとつ積み上げて、小さいことをひたむきにやっていくだけ」と語り、焦らずにチーム作りを進めていきたいとした。
 
 火中の栗を拾う形で、2010年以来2度目の指揮官就任となった江尻監督。クラブのOBであり、なんとかしたいという想いは誰よりも強いはずだ。最下位に沈むチームをいかにして浮上させるのか、今後の戦いに注目が集まる。

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構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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