「香川ら投入も無為に終わる」と韓国メディア。一方で「ハメスとファルカオを封鎖した」との好意的な見解も

2019年03月23日 ピッチコミュニケーションズ

現地観戦したチェ・テグン記者は「日本の組織力が目を引いた」と戦評

ロシアW杯以来となる代表復帰を果たした香川。65分から途中出場するも、結果は残せなかった。(C)SOCCER DIGEST

 森保ジャパンがコロンビア代表に敗れたニュースは韓国でも報じられている。ただ、日本が主語となっている報道は少なく、「コロンビア、日本に1-0で勝利、ファルカオPKゴール」(『韓国経済TV』)、「ファルカオPKコロンビア、日本を1-0で制圧…ケイロス監督初勝利」(京仁日報』)など、コロンビアに焦点を当てた報道が多い印象だ。『スポーツQ』も「ケイロス、アジアカップでの屈辱を挽回、ファルカオ決勝ゴール」とヘッドラインを置いた記事で、こう報じている。
 
「コロンビアは昨年ロシアW杯で日本に喫した1-2の敗北を雪辱した。今年1月のアジアカップでイラン代表を率いて日本に0-3で敗れたケイロスは、コロンビア代表監督としてのデビュー戦で日本に雪辱し自信を回復した」
 
 同記事の中で森保ジャパンについて言及していたのは、「日本はホームでの敗北を回避するために香川真司、乾貴士、小林祐希などの海外組をジョーカーとして投入。反撃を狙ったが、無為に終わった」という部分だけだった。
 

 もっとも、森保ジャパンの戦いぶりを詳細に報じるメディアもあった。例えば『SPORTAL KOREA』は「組織で挑んだ日本、見ることができなかったハメス-ファルカオの魔法」という記事を掲載。「客観的な戦力や選手の力量ではコロンビア優位という展望はキックオフ直後に崩れ始めた。ハメス-ファルカオのコンビは山口と柴崎がコンビを組んだ中盤を通過できなかった」とした。日産スタジアムで直接試合を観戦した同メディアのチェ・テグン記者は、「PK失点による敗戦だったが、ハメス・ロドリゲスとファルカオを封鎖した日本の組織力が目を引いた」と戦評した。
 
 チェ・テグン記者は「ファルカオPKに泣いた日本…コロンビアに0-1の惜敗」と題して報じられた記事の中でも、「日本は前半終始、主導権を失わなかった。チャンスもコロンビアよりも多かった。36分に柴崎が放ったシュートがゴールポストをわずかに外れる惜しい場面もあった。その1分後には鈴木のダイビングヘッドのチャンスもあった。優勢な試合を展開したが、たった一度の守備のミスで敗北の苦杯を舐めねばならなかった」とした。
 

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