【三浦泰年の情熱地泰】ブラジルで観た試合よりも面白い!川崎とG大阪のハイレベルな戦いに刺激をもらう

2019年03月20日 サッカーダイジェストWeb編集部

日本のトップレベルのチームの方が数倍、鍛えられていて、アイデアがあると感じた

3月17日に行なわれた川崎対G大阪の一戦は、1点を争う熾烈な攻防戦に。土壇場で三浦(5番)が決勝点を挙げ、G大阪に軍配が上がった。(C) SOCCER DIGEST

「ブラジルより面白い!」
 これがJ1第4節の川崎フロンターレvs. ガンバ大阪の前半立ち上がり15分間で抱いた感想だった。
 
 ブラジル・サンパウロで観戦したサンパウロ州選手権は凡戦が多く、内容的に躍動感のある試合が少なかっただけに、正直にそう感じてしまった。
 
 ホーム川崎戦のチケットはソールドアウトが多いのだが、貴重なチケットを取ってもらって、友人ふたりと3人で良い天気の中でスタンド観戦を楽しめた。
 
 やはり生のサッカー観戦は良い!
 
 ブラジルとの比較は良いことなのかどうなのか分からない部分はあるが、目に映った現実は「好き」「嫌い」で表現すれば、サンパウロで見たコリンチャンスとサンパウロに比べれば、フロンターレとガンバの方が「好き」だ。
 
 ボールの動かし方、仕掛ける回数、コレクティブさ、スピード感は日本のトップレベルのチームの方が数倍、鍛えられていて、アイデアがあると感じた。
 
 また、スタジアムの雰囲気も新しくなった等々力は、観戦する側として見れば、活性化する街との一体感さえも感じられた。
 
 ただ、サポーターの高鳴る鼓動、躍動感に支えられたスタンドの雰囲気は、ブラジルに軍配が上がる。サポーターが感情を表に出して表現する。応援する側の覚悟のようなものを感じてしまうのだ。
 
 この試合ではアウェーバックスタンドのガンバサポーターが少ない人数で声を出し切っていた一方で、フロンターレサポーターはどこか余裕がある感じで、模範的な観戦者のようにおとなしかった……。良く言えば非常にマナーの良い、プレミアリーグでもロンドンで観戦した時のような紳士のスポーツ観戦といった風情だ。
 
 結果はさておき、家から30分の所にある等々力陸上競技場で、このレベルのサッカーが観られるのは幸せな環境だ。帰りは二子玉川のレストランに寄ってサッカー談義反省会を開き、家に戻ってもまだ時間の余裕がある。その節のハイライトをダ・ゾーンでチェック。こんなところにも、Jリーグの発展を感じている。

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