ダービーに敗れたミラン、ベンチでまさかの“喧嘩”が勃発!闘将ガットゥーゾは「ありえない!」と吠える!

2019年03月18日 サッカーダイジェストWeb編集部

交代に不満げなケシエにビグリアが…。

試合中に口論となったケシエ(右)とビグリア(左)。25節のエンポリ戦ではともにゴールを喜ぶ姿が見られたが…。(C)Getty Images

 3月17日(現地時間)に開催されたセリエA第28節のミラノ・ダービーは、有利と見られていたミランが2-3でインテルに敗れた。ジェンナーロ・ガットゥーゾ監督は試合後、「ピッチの中で負け、ピッチの外でも負けた」とコメントしている。

 指揮官がそう表現したのは、69分にアンドレア・コンティとの交代でピッチを後にしたフランク・ケシエが、ベンチでルーカス・ビグリアと口論となり、揉み合う事態が勃発したからだ。スタッフやチームメイトが間に入り、大事に至らなかったとはいえ、両者はまさに一触即発といった様子で、それはテレビカメラにもはっきりと映し出されていた。

 イタリア紙『Gazzetta dello Sport』によると、ミランの闘将は「気に入らなかったのは、ケシエが交代した直後にひと悶着起こしたことだ。何があったかは、ケシエとビグリアが(公の場で)話すだろう」と怒りを隠さず、何かしら処分を科す考えを明かした。

「私のサッカー観ではありえない。グループ全員に対する敬意が必要だ。しかし責任は私にある。ロッカールームの規律を保つのが役目だからだ。この数日で何らかの答えを出すだろう。私はキャリアを通じて規律を重んじてきた。それが欠ければ、正すために何かしらする。今夜の我々は、ピッチの上で負け、この件でピッチ外でも負けた」

 指揮官が言った通り、この後ケシエとビグリアは揃ってテレビカメラの前で事情を釈明した。ケシエは「アドレナリンのせいだ。あの時はただ勝ちたい一心で交代を命じられてナーバスになっていた。年上でもあるルーカスに謝りたい。サポーターや監督にも」と素直に謝罪した。
 
 一方、ビグリアは「まず僕の責任だ。彼に何を言い、なぜ言ってしまったかは分かっている。でも、まったく問題はない。僕らは醜態を晒してしまった。みんなに申し訳ない」と続けた。

「このインタビューに出て来たのは、クラブ、サポーター、そして監督に謝るためだ。恥ずかしく思う。僕はピッチの外にいたのだから、もっと冷静になって考えるべきだった。試合に出られなかったから、ナーバスになっていたわけじゃない」

 地元メディアは、クラブ幹部のパオロ・マルディーニが両選手に釈明を求めたと報じた。ビグリアも「マルディーニやレオナルドの判断は正しい。だから僕らは(表に)出てきた」と認めている。

「自分を恥ずかしく思っている。みんなに謝った。(普段は)僕がケシエのことをどう思っているのか彼は分かっている。ああいう場面では、時にあんなことも起こり得る。だけど、責任は僕が負うよ。彼より年上だし、もっと冷静にならなければいけなかった」

 ミランの黄金期を知るマルディーニやガットゥーゾ監督の叱責は、ケシエとビグリアの心に響いたようだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 

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