フル出場できないクエンカ、負傷交代したF・トーレス…"万全な状態"での共演はいつになるのか?

2019年03月18日 志水麗鑑(サッカーダイジェスト)

そもそもクエンカは、なぜフル出場できていないのか。

クエンカ(左)とF・トーレスは現在、コンディションが万全ではない。(C)SOCCER DIGEST

[J1リーグ4節]鳥栖 1-0 磐田/3月17日/駅スタ
 
 嬉しさと同時に、少しばかりのもどかしさも残っただろう。
 
 サガン鳥栖はホームで行なわれたジュビロ磐田との一戦で、途中出場のイサック・クエンカの決勝ゴールによって今季初勝利を挙げた。しかし、この試合ではキャプテンマークを巻くフェルナンド・トーレスが、足を痛めて51分に途中交代している。
 
 バルセロナ(スペイン)に所属歴がある期待の新戦力が本領発揮した喜びもあるが、元スペイン代表のストライカーが負傷したのも気がかりである。前節のFC東京戦(●0-2)で30分ほど一緒にプレーしたとはいえ、「クエンカとF・トーレスが"万全な状態で"共演できれば」と誰もが思っただろう。
 
 そもそもクエンカはなぜ開幕2戦を欠場し、FC東京戦は60分、磐田戦は81分からの途中出場で、まだフル出場できていないのだろうか。

「練習中に打撲というか、かなり強い接触がありました。(右)足首のところだったんですけど、より悪くならないために抑えていました。もちろん、先発で出たいですけど、今は自分の身体に違和感があるなかで、耐えられる範囲内での出場時間になるのは仕方がないです」
 
 クエンカはこのように理由を明かしてくれた。今後は「今は自分の身体がより良くなっているのは感じているので、日々の練習でさらに良くなっていけばいいと思っています。怪我もより良くなっていくだけだと思います」と言う。復調傾向のようだ。
 
 そして、負傷交代したF・トーレスの状態はルイス・カレーラス監督が説明してくれた。
 
「(右)足の外側の部分の筋肉を痛めているようなので、まずはしっかり検査をしてからになると思っています。プレーしている途中に何かを感じて、彼もこれだけたくさんの経験をしてきているので、何が起きているのかを分かったうえで、ああいう反応をしたと考えています。チームにとって非常に大事な存在です」
 
 クエンカもF・トーレスもコンディションが万全になる時期は、正確には明らかにされなかった。だが、鳥栖のスペイン人コンビがともにフルパワーで共演できれば、間違いなく相手にとって脅威になるだろう。
 
 次節は3月29日の横浜戦。代表ウィークで間が空くこの期間に、しっかりと身体を休めてもらいたい。
 
取材・文●志水麗鑑(サッカーダイジェスト編集部)
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