クラブW杯は装い新たに24チームで再来年夏に開催へ! 気になるカタールW杯の出場国枠拡大は「9割が支持」も…

2019年03月16日 サッカーダイジェストWeb編集部

「幸せな報告ができて嬉しく思うよ」

記者会見中のインファンティーノ会長は出場枠増加に手応えを得たのか、質疑応答にも機嫌よく対応。とはいえ問題は山積みだ。 (C)Getty Images

 カタール・ワールドカップの出場国枠は「48」に増えるのか。結論は先送りになったようだ。

 現地時間3月15日、アメリカのマイアミでFIFA(国際サッカー連盟)評議会が開催され、ジャンニ・インファンティーノFIFA会長がその後のプレスカンファレンスに登場した。

 開催前から複数の重要な議題が話し合われるということで、世界中のメディアが注目していたこの会合。インファンティーノ会長がまず"決定事項"として発言したのは、現行のクラブワールドカップの廃止、新たな体制での開催だ。

 リニューアルされた大会は2021年の6~7月に行なわれる。現在は大陸別王者が参加するトーナメント形式だが、次回からは世界24チームが参加する、まったく別の大会になるという。

「かつてのコンフェデレーションズカップに近いイメージだ。欧州のクラブがボイコットするのではという意見があるのは知っているが、これから欧州サッカー連盟(UEFA)とも綿密に協議して進めていく。多彩なクラブが参加することはフットボールの大会にとってとても意義がある。ロシア・ワールドカップでもそれを証明できたと思う」(インファンティーノ会長)

 同大会のレギュレーションおよび地域別出場枠など詳細は、今後発表される予定だ。

 また、ワールドカップの出場枠を現在の「32」から「48」に拡大する試みについては、今回は「協議を進めていくことを推奨する」という表現にとどまった。

 48か国による試みは、当初は2026年大会(アメリカ、カナダ、メキシコの共催)で施行される予定だった。しかし会長たっての意向で、2022年のカタール大会に前倒しされるのでは、というのがもっぱらの噂。出場国枠が拡大されれば、間違いなくアジア枠も増加する。当然、日本代表にとっても重要な案件だ。

「メンバー(加盟国)の90%が出場国拡大に前向きだった。だがカウンシルのメンバーにはそう捉えていない人もいたし、本当に実現可能なのか検証したうえで、慎重に進めていく必要がある。そのため、条件を付け、調整を続けることで意見が一致した。カタールとは綿密な連携が取れているし、協議を続けていく点に不安はない」(インファンティーノ会長)

次ページカタールでの出場国拡大を実現するために協議を続行

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