「イングランド代表が滅茶苦茶になる」プレミア勢のCL躍進にサウスゲイト代表監督が嘆き節!一体なぜ?

2019年03月14日 サッカーダイジェストWeb編集部

「少なくとも6月3日までは合流できない」

 ベスト8が出揃ったチャンピオンズ・リーグ(CL)で躍進しているのが、プレミアリーグ勢だ。3月13日にはリバプールがバイエルンを3-1で下し、マンチェスター・シティ、マンチェスター・ユナイテッド、トッテナムに続いて準々決勝進出を決めた。

 イングランドの出場4チーム全てがベスト8まで勝ち進んだのは、2008-09シーズン以来10年ぶり。近年はスペイン勢に押され、2012-13シーズンや2014-15シーズンには1チームも8強入りできなかっただけに、現地では盛り上がりを見せている。
 
 だが、この状況に懸念を示している男がいる。イングランド代表のガレス・サウスゲイト監督だ。6月にポルトガルで開催されるUEFAネーションズ・リーグ準決勝への影響が危惧されるからだ。

 アトレティコ・マドリーの本拠地ワンダ・メトロポリターノが会場となる今シーズンのCL決勝は、6月1日に開催される。だが、ネーションズ・リーグの「ファイナル・フォー」は6月5日に開幕。イングランドは6日にオランダと対戦する。
 
 仮にイングランド代表選手を多数抱えるプレミアリーグのクラブ同士がCLファイナルを戦うことになれば、ネーションズ・リーグで初代王者の座を狙うスリーライオンズ(イングランド代表)にとって痛手になるのは間違いない。

 英衛星放送『Sky Sports』によると、サウスゲイト監督は「イングランド代表が滅茶苦茶になる可能性がある」とコメント。「(プレミアの)2チームがチャンピオンズ・リーグ決勝に進めば、(その両チームの選手は)少なくとも3日までは合流できないだろう」と嘆いた。

「半年前に準決勝進出を決め、タイトルを勝ち取れる素晴らしいチャンスがある。なのに、メンバーを集められないなんて。(CL決勝という)大舞台を戦った選手たちの心中を考えると、その5日後に代表戦に出場するのは現実的だろうか?」

 はたして、ユナイテッドがPK戦の末にチェルシーを下した2007-08シーズン以来となる、イングランド勢同士のCL決勝は実現するのか。15日にスイスのニヨンで開催される準々決勝の組み合わせ抽選会の結果に注目が集まる。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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