アジア・チャンピオンズリーグのグループステージ２節、サンフレッチェ広島対メルボルン・ヴィクトリーの一戦が広島広域公園陸上競技場で行なわれ、広島が２－１で凱歌を上げた。
 
　広島の勝利に沸くなか、この試合で注目を集めていたのがメルボルン・Vの本田圭佑だ。日本でＪリーグクラブと対戦するのは名古屋グランパス所属時代の2007年12月8日以来で12年ぶり。久しぶりの日本のチームと対戦するとあって、多くのファンが熱い視線を注いでいた。その期待に応えるかのように、本田はしっかりと結果を残す。
 
　０－１で迎えた71分、メルボルン・Vの本田圭佑が大仕事をやってのける。ストーム・ルーの右サイドからのクロスに猛然とペナルティエリア中央に走り込み、スライディングをしながら左足でネットを揺らすのだ。惜しくもチームは敗れたものの、スタジアムは大盛り上がり。この日一番の歓声に包まれたといっても言い過ぎではないだろう。
 

　試合後、本田がフラッシュインタビューに登場。「勝ちに来たので、それが実現できなかったのは言い訳できない。もう少し良いプレーがしたかった」と悔しさを滲ませながらも、「見に来てくれるファンのために少しでも良いプレーをできればと思っていた。それが結果に繋がらないと意味がないと思っていたので残念ですが、少しでも見に来てくれたファンが楽しめたのなら嬉しい」と明るい表情も見せた。
 
　チームは２連敗となり、アジアの舞台で苦しんでいる。だが、本田は先を見据える。「サンフレッチェが良いプレーをしたと思うので、まずはそれを讃えたい。僕らは残り４試合あるので、あきらめずに全勝するつもりで挑んでいきたい」と、決勝トーナメント進出に向けて反撃を宣言。また、自身が目標に掲げている東京五輪出場についても言及し、「まだまだ伸びシロがあると思っているので、向上心を持って日々のトレーニングに励みたい」とここからの反転攻勢を力強く誓った。
 
構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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