【ACL展望】北京国安×浦和|主力組の起用法がカギに?気になる”不吉なデータ”も…

2019年03月13日 サッカーダイジェスト編集部

現実的な戦いを選択する場面も増えそうだが

故障者/青木、山田、ファブリシオ
出場停止/なし

ACLグループリーグ2節
北京国安 浦和レッズ
3月13日(水)/現地時間20:00/北京工人体育場
 
浦和レッズ
今季成績(J1):10位 勝点4 1勝1分1敗 1得点・2失点
 
【最新チーム事情】
●エヴェルトンとマウリシオが先発復帰か。
●連続出場中の選手たちは疲労が心配。起用法がひとつのカギに。
●浦和にとっては苦手の中国勢。
●優勝経験からくる堅実なスタンス。選手は「最低でも勝ち点1」と口を揃える。
 
【担当記者の視点】
 ACL初戦のブリーラム戦から公式戦2連勝と好転の兆しを見せながら、中3日での北京国安戦に臨む。オリヴェイラ監督は9日の松本戦でエヴェルトンとマウリシオのメンバー外を「内転筋の痛み」と説明。一方で「プレーできる状態なら戻ってくる選手たち」とも表現しているだけに、敵地での難しいゲームに向けてスタメン復帰の可能性は十分にある。
 
 現在、浦和の日程は5連戦の4戦目であり、アウェー3連戦の2戦目でもある。その中で、フィールドプレーヤーでは槙野、長澤、柏木、宇賀神、興梠といった選手たちがスタメン出場を続けている。こうした選手たちの状態次第では入れ替えも考えられるが、チームにとって骨格になる選手たちだ。
 
 興梠は「全部出るつもりでいるし、出るからには良いプレーをしなければいけない」と、中心選手としての自覚を示す。指揮官自身が、"勝っているチームは変えない"というサッカー界の格言に沿った起用を見せるタイプだけに、継続起用がベースになるだろう。
 
 ひとつ気掛かりなデータを挙げるとすれば、これが7回目の出場で2回の優勝経験を持つ浦和だが、過去の中国遠征では1度も勝利ができていない。以前に北京国安とグループリーグで同居した15年には0-2で敗戦し、最終的にはグループ4位で敗退というワースト成績を残した。日本で最もアジアを知る浦和にとって"鬼門"とも呼べる遠征ということになる。
 
 だからこそ、選手たちが声を揃えるのは「ホームで勝点3、アウェーでは我慢強く戦って勝点1でも持ち帰る」こと。07年と17年の優勝も、アウェーゲームで勝利を積み重ねたわけではなく、引き分けの回数は非常に多い。その我慢をホームでの強さに生かすことでタイトルにつなげた。現実的な戦いを選択する場面も増えそうだが、ここまで公式戦5試合を戦って3試合が無失点という守備の硬さを生かしたい。
 
構成●本誌編集部
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事