1分1敗で迎えた正念場の3節で勝利に貢献する2ゴール!
2ゴールを決めた林。強烈シュートでニアを抜いた1点目は圧巻だった。写真:徳原隆元
ギャリー・ジョン・ホワイト監督を迎えた今季、ここまで2連敗。「攻撃重視のサッカー」という新監督のスタイルが見えてこず、正念場を迎えつつあった東京ヴェルディを救ったのは、「自分には緑の血が流れている」と胸を張るストライカーだった。
ツェーゲン金沢に先制を許して迎えた14分、ジュニアから東京Vのアカデミーで育った林陵平の左足が火を噴いた。
佐藤優平のスルーパスに反応して抜け出すと、左足で弾丸シュートを放ち、ニアサイドを破ってみせる。「自分でもびっくりするほど良いゴールだった」と振り返ると、「優平が足首だけで逆に出せるのを練習中から見ていた。だから優平だったら、あのボールが来るなと思って動き出した」とトレーニングの成果だということを強調した。
さらに42分、右サイドを突破した小池純輝のグラウンダーのクロスに足から飛び込んだ。これはわずかに届かなかったが、相手GKのファンブルを逃さず、こぼれ球を蹴りこんで逆転ゴール。「エイコ(小池の愛称)にはDFとGKの間に速いボールをくれ、と試合前から言っていた」と、狙い通りだったことを明かした。
ツェーゲン金沢に先制を許して迎えた14分、ジュニアから東京Vのアカデミーで育った林陵平の左足が火を噴いた。
佐藤優平のスルーパスに反応して抜け出すと、左足で弾丸シュートを放ち、ニアサイドを破ってみせる。「自分でもびっくりするほど良いゴールだった」と振り返ると、「優平が足首だけで逆に出せるのを練習中から見ていた。だから優平だったら、あのボールが来るなと思って動き出した」とトレーニングの成果だということを強調した。
さらに42分、右サイドを突破した小池純輝のグラウンダーのクロスに足から飛び込んだ。これはわずかに届かなかったが、相手GKのファンブルを逃さず、こぼれ球を蹴りこんで逆転ゴール。「エイコ(小池の愛称)にはDFとGKの間に速いボールをくれ、と試合前から言っていた」と、狙い通りだったことを明かした。
林にとって、この試合が今季初スタメン。ここまで無得点だったチームにとって、まさに救世主だった。レアンドロやネマニャ・コイッチを押しのけ、エースストライカーとして名乗りを挙げたが、このベテランストライカーにはもうひとつの顔がある。
Jリーグ随一の海外サッカーマニアとしての顔である。
その一端を示したのが、ゴール後だった。1点目のあとには、仁王立ちしてへその前で両手を重ね、ワトフォードのジェラール・デウロフェウのゴールセレブレーションを披露。2点目のあとには、ジョッキを口に当てるフリをして、エンポリのフランチェスコ・カプートのビールパフォーマンスをマネてみせたのだ。会心の笑顔で林が語る。
「キャンプの頃から何個かストックしていました。そのなかからどれにしようか前日には決めていて、1点目を取ったあと、2点目は何にしようか決めていました」
ゴールセレブレーションには、こだわりがあるという。それは、マニアックであることだ。