「恥ずべき試合」「金を払えば出て行ってやる」S・ラモスとペレス会長がロッカールームで口論!マドリー・ファンはどちらを支持⁉

2019年03月08日 サッカーダイジェストWeb編集部

会長の一言にキャプテンが“ブチ切れ”。

確執が報じられたペレス会長(左)とS・ラモス(右)。最古参のキャプテンがチームを去るのか。(C) Getty Images

 3連覇中だったチャンピオンズ・リーグ(CL)で早期敗退が決まったレアル・マドリーが揺らいでいる。明るみになったのは、フロレンティーノ・ペレス会長と主将セルヒオ・ラモスの確執だ。

 スペイン紙『As』によると、アヤックスにホームで1-4と屈し、CL敗退が決まった直後、ロッカールームに姿を現わしたペレス会長は「恥ずべき試合」と選手たちを非難。これに対し、なんとS・ラモスが「恥なのはクラブのマネジメントのほうだ」と、やり返したという。

 周知のように、昨シーズン終了後にCL3連覇の功労者であるジネディーヌ・ジダン監督が退任したうえ、絶対的エースだったクリスチアーノ・ロナウドがユベントスへ去った。だが、クラブは後釜となる大物ストライカーを獲得せず。S・ラモスが扱き下ろしているのは、まさにこの点だろう。

 もちろん、選手に盾突かれて黙っているペレス会長ではない。その場でS・ラモスの放出を匂わせるような発言をしたという。

 これにはS・ラモスも"ブチ切れ"。「金(違約金)を払えば出て行ってやる」と応じ、「俺はこのクラブのために、それにあんたのためにすべてを尽くしてきた」と言い放った。

 報道によると、ロッカールームでのこの口論は、チーム全員が見ている前で行なわれた。クラブのトップとキャプテンの対立が、チームに小さくないマイナスの影響を与えるのは間違いないだろう。
 
 この一件に関して、少なくともマドリー・サポーターは、S・ラモスの主張が正しいと考えているようだ。As紙のアンケートによると、7万8000人超のサポーターのうち、約71パーセントがキャプテンを支持。「ペレス会長が正しい」と答えたのは、3割にも満たなかった。多くのファンは、会長こそ糾弾されるべきと考えているのだ。

 内部分裂が表面化したマドリー。3月10日に開催されるラ・リーガ第27節のバジャドリー戦は、サンティアゴ・ソラーリ監督に指揮を執らせるとみられているが、週明けにも監督人事に何らかの動きがある可能性もある。批判を浴びるペレス会長は、どのような手を打つのだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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