熟練の英国人記者が推奨! 森保ジャパンに呼んでほしい「5人のJリーグ未招集組」

2019年03月08日 マイケル・プラストウ

コパ・アメリカに向けて“最悪のシナリオ”を想定すれば…

Jリーグ最強MFのひとり、家長も代表でいま一度見てみたいタレントだ。森保監督の選択肢に入っているのか。(C)SOCCER DIGEST

 アジアカップでの準優勝を受けて、森保ジャパンが再始動する。3月の2連戦(コロンビア戦とボリビア戦)に臨む招集メンバーが近々発表されるが、はたしてどんな構成になるのだろうか。興味は尽きない。

 理想を言えば、今回は新しいメンバーを推薦するより、アジアカップを欠場した中島翔哉、三竿健斗、浅野拓磨、守田英正、山中亮輔らをまずは再合流させて状態をチェックすべきだろう。アジアカップは決勝でカタールに完敗を喫したものの、結果としてはまずまずで、チーム全体の底上げもある程度は達成できたように感じている。そこに彼らを戻すことでどんな化学反応が起こるかを見てみたい。

 とはいえ、最悪のシナリオも想定しておかなければならない。6~7月にブラジルで開催されるコパ・アメリカに日本は招待されているが、国外組の大半を招集できない可能性が高まっているからだ。所属クラブとの兼ね合いで、下手をしたらすべてJリーグ組で大会に臨むことだってあり得る。誰が抜けて、誰が参戦できるのか。現時点で予測するのは難しいだろう。

 では、将来的な投資の意味合いを含めて、若手を抜擢招集してはどうか。しかしながらこちらは、U-20代表とU-22代表の活動とバッティングしてしまう。3月はU-22がアジア選手権予選に、U-20も夏のU-20ワールドカップに備えて海外遠征が組まれていると聞く。たとえ橋岡大樹や安部裕葵、久保建英、板倉滉らをA代表に呼びたくても、いまこのタイミングでは厳しいだろうか。

 
 23歳以上の選手でなら、鈴木優磨は図抜けた実力を持っており、中村憲剛はいまだJリーグ最強フットボーラーのひとり。個人的には強く推したいのだが、前者は怪我に見舞われ、後者は年齢を考えれば、やはり現実的な選択肢ではないか。

 それでも、森保ジャパンの未招集組で期待を寄せたい選手は少なくない。今回はあえて5人の名を挙げさせてもらおう。

 まず懸案のポジションは、センターフォワードだ。万が一にもコパ・アメリカで大迫勇也、南野拓実、武藤嘉紀のいずれもが不在となるなら、北川航也がひとりですべてをこなさなければならない。かなりシビアな状況である。そこでわたしは、ひとり目として川崎フロンターレの知念慶を薦めたい。チームメイトの小林悠も復帰してくればベターで、彼らは互いのプレーをよく理解し合っているので相乗効果が望めるだろう。知念の存在感とシュート力は特筆に値する。

 ふたり目は、2018年のJリーグMVPである家長昭博だ。なぜか。最悪のケースを考えた場合、チーム自慢のサイドアタックを担う堂安律、中島、原口元気らが軒並みコパ・アメリカを欠場するかもしれない。サイドに創造性をもたらす選手が必要で、百戦錬磨の家長ならこの責務を難なくこなせるはずだ。

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