【三浦泰年の情熱地泰】ブラジルからの一時帰国。三ツ沢で多摩陸で、懐かしい顔に出会う

2019年03月08日 サッカーダイジェストWeb編集部

小野伸二くんの家族に誘われ三ツ沢へ

ルヴァン杯の横浜戦で札幌の小野伸二が今季初先発。会場では久々の再会となったようだ。写真:田中研治

 2019年も早いもので2か月が経った。気づけば年末の「紅白」と「ガキの使い」になってしまうのであろう。
 
 子どもの頃に感じた時間の感覚と大人になった今のそれでは、驚くほど時の経つスピードが変わる。年々早くなる、その違いに改めてびっくりさせられる。
 
 ブラジルでの生活もあっという間のものだった。きっと時間を持て余すだろうとTUTAYAで6冊の本を購入していったが、2冊も読み終わらず一時帰国した。
 
 ノープランで誰とのアポも取らずに入ったサンパウロであったが、忙しい日々だった。僕にとっては良い時間であった。
 
 そして今、僕は日本にいる。前述したように一時帰国だ。
 
 ニューヨークで2泊トランジットした後、3月1日に戻り1週間が経つ。ブラジルで感じたことを大事に、日本でも良い時間を過ごせればと思う。
 
 ブラジル・サンパウロでもたくさんの人とつながる事ができたが、またこの日本でも同じだ。いろんな人たちと、いろんな話ができるであろう。今も監督をやっていれば、そうはいかないものだ。
 
 先日は、ルヴァンカップを生観戦してきた。世田谷の自宅から30分も車を走らせれば三ツ沢に着く。
 
 横浜F・マリノスと北海道コンサドーレ札幌の試合だ。
 
 小野伸二くんの家族に誘われて観戦し、帰り際に札幌のミシャ監督と通訳の大輔くんに挨拶できた。約束した訳ではなかったが伸二が気を遣ってくれ、挨拶だけではなく話もできて、新年を迎えたような晴々しい気持ちの良い気分になれた。ここでは言えないが、ミシャ監督が言ってくれたことには、僕は本当に感謝している。
 
 札幌をここまでのチームに成長させている野々村社長にも会え、懐かしさとともに、日本のサッカー界にホッとするひと息をもたらしてくれた。
 
 野々村社長とは静岡出身ということもあり、お互いがまだJリーグと距離があった頃からの付き合いでもある。
 
 僕が監督になる数年前、苦手なゴルフをやっていた。その時、すぐ辞めないようにと知り合いがゴルフコンペを企画し「ヤスカップ」を開催。2011年に北九州の監督に就任する前まで4年間。ヤスカップをやらせてもらった。
 
 その時に協力をいただき、毎年、参加してくれたひとりが野々村社長だ。今では札幌をフットボール組織としてだけではなく、ビジネス組織としてもしっかりしたパワーを持った会社に成長させ、街にしっかりサッカーと北海道コンサドーレ札幌を定着させている。
 
 彼の顔を見ると、いつもその頃を思い出し懐かしく思う。僕はゴルフが苦手で、下手であったが、彼の腕は上手かった。
 
 ゆっくり話をできた訳ではないが、ミシャ監督と野々村社長、そして伸二に会えた良い時間になった。
 
 試合は1-1の引分け。平日の19時半キックオフを待つ寒い日であった。そして、試合終了と同時に降り出してきた雨。サッカー観戦には少し厳しい環境ではあったが、伸二の出待ちを2人の娘さんとしていて、ラッキーな仲間たちとの再会もあった。サッカーが引き合わせてくれた出会いや再会は、素直に嬉しかった。
 

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