【ACL展望】上海上港×川崎|中村憲剛が遠征メンバー入り! アジア制覇へ鬼木監督の本気度が窺える

2019年03月06日 江藤高志

川崎――L・ダミアンはいまだフィットし切れていない現状

川崎の予想フォーメーション。知念、長谷川にスタメン出場の可能性がありそうだ。

ACLグループリーグ1節
上海上港 - 川崎フロンターレ
3月6日(水)/20:30/上海スタジアム
 
【最新チーム事情】
●中村憲剛が遠征メンバーに。昨季はアウェーには帯同しなかった。
●取りたいタイトルの筆頭。大事な初戦で結果を出したい
●J1リーグ2節は金曜開催だったため、コンディションに問題はなさそう。
 
【担当記者の視点】
 鬼木達監督の並々ならぬ意気込みが伝わってくるのは、中村憲剛をこの遠征に帯同させたことからも明らか。中村は鹿島戦でフル出場しているが、昨季と同様、遠征メンバーから外れることもありえた。その中村をベンチ入りさせたところに鬼木監督の本気度が窺える。
 
 チームは攻撃が湿りがちな状況が続いている。相手からのリスペクトもあり、ボールは握り続けられるのだが、それを効果的なシュートで完結できていない。新加入のレアンドロ・ダミアンの起用により高さと強さがチームに加わったが、そのL・ダミアンを組み込んだ状態で思うように試合を作れていない現状がある。
 
 足もとでつなぐ場面では、ボールサイドに顔を出し切れておらず、パスワークにもうまくいない。逆にL・ダミアンを狙ったクロスについては、精度が上がっていない状態だ。これはL・ダミアンだけが悪いということではなく、中の選手とのタイミングのズレもある。
 
 川崎に対して、上海上港は堅守速攻のスタイルを取るものとして想定しており、悪いボールの失い方をしないよう心掛けたい。そのためにも攻撃をしっかりとシュートに結びつけなければならない。そのうえで、敵地で負けないサッカーを見せたい。できれば勝点3を持ち帰りたいところだ。
 
取材・文●江藤高志(川崎フットボールアディクト編集長)
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