マンUサポーターの「観戦会」に潜入!最も声援を浴びていたのはポグバでもマルシアルでもなく…

2019年03月06日 江國 森(サッカーダイジェストWeb編集部)

熱血漢のCBのシュートに会場が沸く!!

盛り上がりを見せたマンUのサポーター観戦会。写真:江國森

『ワールドサッカーダイジェスト』誌の3月7日号では、同じチームを愛するサポーターが集まって熱い応援を繰り広げる観戦イベントに、WSD編集部がおジャマする新連載がスタート。その第1回は、日本でも屈指の人気を誇るマンチェスター・Uの観戦会(2月9日のフルアム戦)に潜入した。

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 高田馬場駅近くにあるブリティッシュパブ『2ND HALF』に着いたのは、キックオフの90分前。店内に入ると、赤のシャツに身を包んだサポーターの方々が早くも集まり出していた。この店のオーナーの山口さんも熱心なユナイテッド・サポーターで、東京での観戦会は必ずこのお店が会場になるという。

 キックオフまでに、30人ほどのファンが集結。表情が明るいのは、愛するユナイテッドが好調だからだろう。オレ・グンナー・スールシャールの監督就任から公式戦11試合無敗。政権交代後初めての観戦会とあって、皆さん期待に胸を躍らせていた。

 立ち上がりこそ19位のフルアムに押し込まれながら、14分にMFポール・ポグバが左足でゴールをこじ開ける。ネットを揺らした瞬間、会場は総立ちとなって大盛り上がり!! やや硬かった空気が一気に熱を帯びると、その9分後、FWアントニー・マルシアルが見事なドリブル突破から加点し、店内のボルテージは最高潮に達した。
 
 ゴールシーン以外で盛り上がったのは、フィル・ジョーンズが左足で惜しいシュートを放った場面。熱血漢のCBは、愛されキャラなのだ。

 結局、地力の差を見せつけたユナイテッドが3-0で快勝。こちらの会場からも英語のチャントが飛び選手以上の声援を浴びていたノルウェー人指揮官が、またひとつ無敗記録を伸ばした。

 初めて観戦会に参加したという40代の男性は、「いつもは家族に気を使いながらひとりで観戦しているので、一体感があっていいですね」とにっこり。一杯やりながら、"同志"と喜びを共有できる。それがこの観戦会の醍醐味なのだ。

取材・文●江國森(ワールドサッカーダイジェスト編集部)

※『ワールドサッカーダイジェスト』2019年3月7日号より転載
 
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