F・トーレスがイニエスタ&ビジャを擁する神戸に抱いた印象。特に脅威に感じたのは…

2019年03月03日 多田哲平(サッカーダイジェスト)

盟友との対戦に特別な想いを持っていた一方で

盟友との対戦となった神戸戦でF・トーレスは不発。チームを勝利に導けなかった。写真:徳原隆元

[J1リーグ2節]神戸1-0鳥栖/3月2日/ノエビアスタジアム神戸
 
 フェルナンド・トーレス擁するサガン鳥栖は、2節のヴィッセル神戸戦に0-1で敗れ、リーグ2連敗を喫した。
 
「相手はしっかりボールを持つスタイルだったので、守備に回ったのは事実です。不運な形で失点してしまったし、攻撃でも改善しなければいけない部分があります」
 
 キャプテンマークを巻いたF・トーレスは守勢に回ったゲーム展開を悔やんだ。実際、この日の鳥栖のポゼッション率は33.0パーセント。パス本数も324本(鳥栖)対689本(神戸)と倍以上の差がつくほど、ほとんどの時間帯でボールを握られ、神戸のテンポの良いパスワークに翻弄された。

 シュート数も神戸の13本に対し、鳥栖は4本とチャンスの数も圧倒的に劣っていた。54分に高橋祐治と谷口博之のCBコンビのクリアミスから、スペイン代表でF・トーレスと2トップを組んでいたダビド・ビジャに決勝点を献上したが、もっと点差が開いていてもおかしくはなかっただろう。
 

 特にF・トーレスが脅威に感じたのが、ビジャと同様こちらもスペイン代表でともにプレーしたアンドレス・イニエスタを中心とした崩しだ。
 
「アンドレスを介してビジャ、(ルーカス・)ポドルスキにつながるパスだったり、スペースに出されるパスだったりに危険性を感じましたし、脅威でした」
 
 当然ながらイニエスタのスルーパスに同じく元スペイン代表FWビジャ、そして元ドイツ代表のポドルスキが絡む攻撃は、破壊力抜群。「ピッチ上で親友、そしてパートナーとしてやった仲間たちとやるのは、素晴らしいこと」と、かつてヨーロッパの第一線でともにプレーした盟友たちとの対戦に特別な想いを持っていたというF・トーレスは、同時に彼らに脅威を抱いていたようだ。
 
取材・文●多田哲平(サッカーダイジェスト編集部)

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