【FC東京】結局はノーゴール。湘南戦の久保建英を過大評価すべきではない

2019年03月02日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

プロのピッチで年齢など関係ない

湘南戦では良質なスルーパスを披露した久保。ただ、目に見える結果は……。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

[J1・2節]湘南2-3FC東京/3月2日/BMWス
 
 この日も攻撃面だけを切り取れば、久保建英は見せ場をいくつか作った。9分にディエゴ・オリヴェイラにスルーパスを通せば、35分や52分には果敢なドリブルで敵陣の守備網を切り裂こうとした。

「前節に比べて守から攻への切り替えの部分がハマっていた」と言うように、久保自身もある程度の手応えを感じていた。カウンターの場面では、なんとも嫌らしいパスで相手の急所を突き、やはり攻撃センスは素晴らしいなと頷けるところは多々あった。
 
 しかし、マッチアップした杉岡大暉にフィジカルコンタクトで敗れたり、49分の決定機(右SBの室屋がエリア内から最高のクロスをゴール前に送ったシーン)をモノにできなかったり、褒められない部分もあった。
 
 確かに、足もとのテクニックは一級品で良いパスを何本も前線に供給していた。しかしだからといって、湘南戦で久保が躍動したなどとは言えないだろう。誰あろう、本人が「結果を求めてやっている」とコメントしており、ノーゴールで終わった現状を「あそこで決め切れなかったのは残念です」と反省している。
 
 正直、湘南戦の久保はスーパーではなかった。この日のチームへの貢献度なら、0-1で迎えた27分に同点弾を決めた東慶悟、前線からの半端ないプレスで湘南を追い詰めた永井謙佑のほうが明らかに上だ。

 久保は17歳であれだけやれて立派だとの見方もあるだろう。しかし、プロのピッチでは年齢など関係ない。結果がすべてである。つまり、ゴールもアシストもなかった久保は凄い活躍をしたわけではない、ということだ。
 
 前節の川崎戦も久保のパフォーマンス自体は悪くなかったが、目に見える結果は出せなかった。あのFKも結局はポスト直撃である。入ったわけではない。開幕してまだ2試合。少なくとも、湘南戦の久保を過大評価すべきではない。
 
取材・文:白鳥和洋(サッカーダイジェスト編集部)
 
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