流浪のストライカー赤﨑秀平がついに覚醒か!会心2ゴールで開幕2連勝の立役者に

2019年03月02日 サッカーダイジェストWeb編集部

筑波大時代の恩師である風間監督のもとで再起を図るシーズン

途中出場で結果を出した赤﨑が会心のガッツポーズ!この2ゴールをきっかけに上昇気流に乗りたいところだ。写真:川本学

[J1リーグ2節]名古屋2-0C大阪/3月2日/パロ瑞穂
 
 J1リーグ2節のセレッソ大阪戦で、名古屋グランパスの赤﨑秀平が結果を出した。68分から途中出場したこのストライカーは、79分に巧みなループシュートで先制点を挙げると、90+2分には相手DFのパスミスを奪ってエリア内に持ち込み、豪快に右足を振り抜いて追加点。「言った通り、取ってこいと言ったら取ってきた」という風間八宏監督の期待に応え、開幕2連勝の立役者になった。
 
 赤﨑本人も2ゴールに笑顔を見せ、「出ている選手ももちろんですが、出てない選手も非常に充実したトレーニングをしていたので、それが結果に結びついたと思う」とフラッシュインタビューで語っている。
 
 4-0で勝利した開幕戦では、相馬勇紀と和泉竜司がゴールを奪い、2節のC大阪戦は赤﨑が2ゴールを決めた。この3選手は、いずれも途中出場だ。スーパーサブとして起用された選手が結果を出しているのは、チームにとって非常に良い流れだろう。赤﨑も「相馬だったり竜司だったり、開幕戦で結果を出した選手が今日は先発でしたし、そういうことを監督が求めていると思うので、全員で毎日、質の高い練習をして、全員で仲間でありライバルとして頑張っていきたい」と雰囲気の良さを実感している。

 もちろん赤﨑は、個人的な充実感も得ているはずだ。筑波大で1年からレギュラーに定着し、2010年、12年と関東大学サッカーリーグで2度の得点王に輝いた。しかし、14年に満を持して加入した鹿島アントラーズでは、4シーズンで14得点と思うような結果を残せず。17年にレンタル移籍したガンバ大阪でも1ゴールに止まり、昨シーズンの川崎フロンターレでは、わずか1試合に出場したのみである。筑波大時代の恩師である風間監督のもとでリスタートを切った勝負のシーズンに、早い段階で結果を残せたのだから、本人の手応えは相当なものだろう。
 
 ポテンシャルを高く評価されながらも、なかなか芽が出なかった流浪のストライカー。赤﨑秀平が、ついに覚醒の時を迎えようとしているのかもしれない。
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事