楢﨑正剛が引退セレモニーで現役生活24年の想いを吐露。戦友・川口能活のサプライズ登場には笑顔

2019年03月02日 本田健介(サッカーダイジェスト)

「すべてが大事な記憶となって残っています」

名古屋とC大阪の一戦の前に引退セレモニーを行なった楢﨑。サポーターへメッセージを送った。写真:川本 学

 3月2日、J1第2節の名古屋×C大阪の一戦に先立って、昨シーズン限りで現役を引退した楢﨑正剛の引退セレモニーが、パロマ瑞穂スタジアムで行なわれた。
 
 楢﨑といえば、横浜フリューゲルスでは98年にチームの天皇杯優勝に貢献し、その後、移籍した名古屋では2010年にチームをJ1リーグ初優勝に導き、リーグMVPを受賞。J1リーグでは通算631試合に出場し、ベストイレブンを6度(96、98、03、08、10、11)受賞した日本サッカー界のレジェンドだ。
 
 セレモニーに登場した楢﨑は「昨シーズンを持って現役生活を終えることになりました。昨年末、退団が決まってから皆さんにご報告ができずにすみませんでした」と語り、以下のようなメッセージを残した。
 
「24年の選手生活、4年の横浜フリューゲルスでのプレー、20年間の名古屋グランパスでのプレー、皆さんと戦えたことを本当に誇りに思います。名古屋に移籍して1年目、ゴール前で顔面を骨折しました。万年中位と呼ばれる厳しい時期もありました。負けまくってJ2に落ちたこともあります。しかしたくさんの勝利を皆さんと喜び合って、優勝することもできました。すべてが大事な記憶となって残っています。
 
 サポーターの皆さんには僕のチャントを作りたいと言われた時に、遠慮して断っていましたが、いつのまにかできて、でも今は僕の大事な宝物になっています。名前と顔が一致するファンの方もいます。これからはそういうルーティーンに入れずに寂しい想いをされているかもしれませんが、命がなくなったわけではないので、どこかでまた会えるので安心してください。そしてクラブには長く信頼していただき、長い間キャプテンも務めさせていただきました。本当に誇りに思います。ありがとうございました。
 
 皆さんにもらったものをプレーで返そうと思いましたが、なかなか満足に返せていないかもしれません。本当に感謝の気持ちを伝えたいです。ともに戦った仲間、チームメイト、スタッフ、関係者の皆さん、ファン、サポーターの皆さん、スポンサー、協賛パートナーの皆さん、サッカーを始めた頃から成長させてくれたたくさんの指導者の皆さん、本当にお世話になりました。ありがとうございました。そしてなにより、両親、妻、3人の息子たち、いつもサッカーに没頭させてくれる環境を整え、サポートしてくれて本当にありがとう」
 

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