"王者対決”は勝敗つかずドロー決着! 川崎・中村憲剛と鹿島・伊藤翔がゴラッソ競演!!

2019年03月01日 サッカーダイジェストWeb編集部

中村が鮮やかな直接FKを決めれば、伊藤も見事なトラップから同点弾!

先制点を決めた中村(右)が永木へタックルを仕掛ける。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

 J1リーグは3月1日、2節の2試合を開催。等々力陸上競技場では、川崎フロンターレ対鹿島アントラーズの一戦が行なわれ、1対1の引き分けに終わった。

 昨季のJリーグ王者・川崎とアジア王者・鹿島の「王者対決」となった一戦は、序盤から川崎がボールを支配。テンポの良いパス回しで主導権を握る。そして9分、早くも均衡を破る。小林悠のドリブル突破でペナルティエリア手前でFKを得ると、これを中村憲剛が鮮やかな弧を描くキックで沈め、ゴールネットを揺らす。川崎が先制した。

 これでさらに勢いに乗るかと思われた川崎だが、鹿島もカウンターを軸に反撃を開始。21分には内田篤人のロングフィードに反応した伊藤翔が見事なトラップでコントロールすると、冷静に右足でシュートを流し込みネットを揺らす。鹿島が同点に追いついた。

 鹿島は27分にもセットプレーからDFの町田浩樹が頭でネットを揺らすが、これは土居聖真がオフサイドを取られノーゴールの判定に。一方川崎も42分、巧みなつなぎから車屋紳太郎が強烈なミドルシュートを放つもクロスバーを直撃。こぼれ球に反応した小林のシュートもGKクォン・スンテに防がれた。

 前半から白熱の攻防が展開された「王者対決」。後半は序盤こそ鹿島も食い下がるが、徐々に川崎がペースを掴む。。川崎は持ち前のパスワークが冴えを見せ、鹿島守備陣を翻弄しながらゴールに迫る。69分には、やや存在感の希薄になったレアンドロ・ダミアンに代えて阿部浩之を投入して、攻撃の手を強める。

 しかし、鹿島も最終ラインやボランチの永木亮太を中心に粘り強い守備を見せ、得点を許さない。終了間際にはクォン・スンテのビッグセーブも飛び出し、ゴールに鍵をかけた。

 結局、試合は1対1でタイムアップ。注目の昨季「王者対決」は、両者痛み分けに終わった。
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