引き分けスタートの6チームの評価は軒並み60点台
パート2では、清水、磐田、広島、仙台、浦和、FC東京の6クラブを取り上げる。(C)SOCCER DIGEST
●清水エスパルス|65点
今季成績:6位タイ 勝点1
0勝1分0敗 1得点・1失点
純粋に内容だけでいえば、広島に主導権を握られた時間帯が多く、シュート数も5本/14本と大きな差をつけられ、決定機の回数で上回られたため、高い点数はつけられない。選手の感触としても「勝点1を取れただけ」(河井陽介)という声があった。
試合内容や新システムの仕上がり具合については広島戦のレポート記事を参照してほしいが、DFラインの3人が期待通りの強さを見せ、新戦力の中村慶太が高いパフォーマンスを見せるなど収穫もある。課題もいくつか出たが、原因はある程度明確なので、時間とともに修正されていく部分は多いだろう。そこに離脱中のエウシーニョやドウグラスが戻ってくれば、パフォーマンスは自ずと高まっていくはずだ。
また、エースの北川航也が「チームとして練習してきた形」で開幕ゴールを決め、アウェーで昨年2位の広島から勝点1を持ち帰ったことは大きな収穫。通常なら65点は及第点とは言えないが、開幕戦ということを考えれば、結果という意味では十分に及第点と言えるだろう。
文●前島芳雄(フリーライター)
●ジュビロ磐田|60点
今季成績:6位タイ 勝点1
0勝1分0敗 1得点・1失点
ボールを保持したが、松本のハイプレスとカウンターのスピードに屈していた。開始早々の失点が、統率の執れた守備ブロックからの速攻を強みとする相手をやりやすくさせたのは確か。だが、それ以前にアイデアや共通意識の不備により攻守ともに連動、連係が希薄であることが苦戦の理由となった印象だ。
名波浩監督は今季、SBがインサイドを攻め上がり組み立てに参加する形を導入。左に高橋祥平、右に松本昌也と攻撃力を有するSBを起用して新戦術を実践したが、有効なトライアングルを形成しながら崩す場面はわずか。ボールサイドに人が寄りすぎたり、中央に人がいないなどバランスを欠いた状況が目立った。新戦術をレベルアップさせる過程で連携が磨かれていくのか。期待と不安が交錯する出来だった。
構成●編集部
今季成績:6位タイ 勝点1
0勝1分0敗 1得点・1失点
純粋に内容だけでいえば、広島に主導権を握られた時間帯が多く、シュート数も5本/14本と大きな差をつけられ、決定機の回数で上回られたため、高い点数はつけられない。選手の感触としても「勝点1を取れただけ」(河井陽介)という声があった。
試合内容や新システムの仕上がり具合については広島戦のレポート記事を参照してほしいが、DFラインの3人が期待通りの強さを見せ、新戦力の中村慶太が高いパフォーマンスを見せるなど収穫もある。課題もいくつか出たが、原因はある程度明確なので、時間とともに修正されていく部分は多いだろう。そこに離脱中のエウシーニョやドウグラスが戻ってくれば、パフォーマンスは自ずと高まっていくはずだ。
また、エースの北川航也が「チームとして練習してきた形」で開幕ゴールを決め、アウェーで昨年2位の広島から勝点1を持ち帰ったことは大きな収穫。通常なら65点は及第点とは言えないが、開幕戦ということを考えれば、結果という意味では十分に及第点と言えるだろう。
文●前島芳雄(フリーライター)
●ジュビロ磐田|60点
今季成績:6位タイ 勝点1
0勝1分0敗 1得点・1失点
ボールを保持したが、松本のハイプレスとカウンターのスピードに屈していた。開始早々の失点が、統率の執れた守備ブロックからの速攻を強みとする相手をやりやすくさせたのは確か。だが、それ以前にアイデアや共通意識の不備により攻守ともに連動、連係が希薄であることが苦戦の理由となった印象だ。
名波浩監督は今季、SBがインサイドを攻め上がり組み立てに参加する形を導入。左に高橋祥平、右に松本昌也と攻撃力を有するSBを起用して新戦術を実践したが、有効なトライアングルを形成しながら崩す場面はわずか。ボールサイドに人が寄りすぎたり、中央に人がいないなどバランスを欠いた状況が目立った。新戦術をレベルアップさせる過程で連携が磨かれていくのか。期待と不安が交錯する出来だった。
構成●編集部
●サンフレッチェ広島|65点
今季成績:6位タイ 勝点1
0勝1分0敗 1得点・1失点
城福体制2年目はゲームをコントロールする時間を増やす意図をもって3-4-2-1のフォーメーションで準備をしてきたが、開幕戦の広島はボールを保持しても相手に脅威を与えられなかった。
しかし、1点を追う後半にチームが見せたパフォーマンスは光明となった。左サイドの柏好文が起点となって複数人が絡んだ攻撃で相手を押し込み、チーム全体でゴールへ向かっていく強い意志を見せ続けながらリスクマネージメントを怠らなかったことも大いに評価できる。
アカデミー出身の10代の選手が3人出場したことも明るい材料。ACLプレーオフに続いて得点力の問題も露見したが、チームが進んでいく方向性が見えた意味でも決して悲観的な開幕戦ではなかった。
文●寺田弘幸(フリーライター)