インテル、“元”主将をこのまま干しつづける考えか…イカルディは移籍ならイタリア国内のクラブが有力

2019年02月27日 サッカーダイジェストWeb編集部

クラブと元主将の冷戦続く。

キャプテンマークの返還を望んでいるとされるイカルディだが、クラブにその考えはないようだ。(C)Getty Images

 2月13日の主将はく奪以降、インテルとマウロ・イカルディの冷戦は続いている。

 チームは公式戦4試合で3勝1分けを記録。だが、"元"主将はひざの負傷を訴えて戦列から離れている。

 インテルのジュゼッペ・マロッタCEOは、契約延長交渉の続行を公言しており、近く新契約をオファーするとみられている。だが、イタリア紙『Corriere dello Sport』は、契約延長がもはやイカルディの優先事項ではないと報じた。
 
 イカルディはキャプテンマークの返還を望んでいるとされるが、インテルは今後も腕章をサミール・ハンダノビッチに託す模様。そのため、『Corriere dello Sport』紙は、主将復帰はないと分かったイカルディが今後の去就について考えるのは不可避と伝えている。

 そこで気になるのが、インテルを離れることになった場合のイカルディの新天地だ。代理人も務める妻のワンダ・ナラは、以前から多くのメガクラブがイカルディに関心を寄せていると主張する。だが、『Corriere dello Sport』紙は、移籍先はイタリア国内になると報じた。

 同紙によれば、サン・シーロ近くに豪邸を持ち、ミラノ近郊のコモ湖に別荘も買ったイカルディ夫妻は、ミラノ中心部の不動産にも投資しているという。それらの事情も踏まえ、夫妻はイタリアから出ることを考えていないようだ。

 となれば、新天地候補となるのはユベントスとナポリだ。前者はファビオ・パラティチSDが先日、クリスチアーノ・ロナウドを狙う前に獲得を考えたことを明かしている。後者は2016年にゴンサロ・イグアインの代役としてイカルディを狙い、代理人のワンダ・ナラとコンタクトを取っていた。

 いずれにしても、インテルの出方も重要となる。『Corriere dello Sport』紙は、クラブにとって腕章はく奪後の強硬姿勢は予想外としつつ、首脳陣はイカルディを干すという厳格路線を貫く考えと報じた。

 24日のフィオレンティーナ戦で引き分けたインテルは、4位ミランに勝点2差、5位ローマに同3差と詰め寄られた。チャンピオンズ・リーグ出場権獲得という絶対目標に向けて不安も高まるなか、エースだったチーム得点王との今後の関係が注目される。
 
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