控えに甘んじ、仲間にからかわれ、呼び名はゴルファー…苛立つベイル、レバンテ戦で「アップ拒否」も罰せられず

2019年02月27日 サッカーダイジェストWeb編集部

27日の“コパ・クラシコ”で先発起用か

レバンテ戦でまさかのアップ拒否。それでもベイルが罰せられることはないようだ。(C)Getty Images

 レアル・マドリーのガレス・ベイルは、2月24日のレバンテ戦で決勝点となるPKを決めた際、背後から抱きつこうとしたルーカス・バスケスを振り払うなど、苛立ちを見せて話題となった。

 スペイン紙『Marca』は25日、ベイルが怒っているのは、控えの座に甘んじている現状に加え、スペイン語が話せないことや、チーム内で「ゴルファー」と呼ばれていること、マルセロやティボー・クルトワが自身をからかうようなコメントを口にしたことなどが原因だと伝えている。

 また、レバンテ戦でサンチャゴ・ソラーリ監督が最初に投入したのが、若いフェデリコ・バルベルデだったことも関係しているのかもしれない。
 
 スペインでの報道として『Marca』紙が伝えたところによると、バルベルデ、マルコ・アセンシオとともにウォーミングアップをしていたベイルは、サンティアゴ・ソラーリ監督の呼びかけに、当初は自分が指名されたと勘違いしたようだ。

 自分ではないと知り、アセンシオが呼ばれるものだと考えた様子のベイルだったが、指揮官が指名したのが昇格1年目のバルベルデだとわかると、コーチに「水を飲みにベンチに行く」と伝える。コーチは「自分が取ってきてやろう」と申し出たが、ベイルはみずからベンチに向かった。

 すると、水のボトルを手にしたベイルは、そのままベンチに腰かける。そして、ソラーリ監督から呼ばれて途中出場するまでの約5分間、そこから動かなかった。途中出場した4分後に決勝点となるPKを決めたベイルだが、ゴールを祝うことなく怒りを伺わせたのは前述のとおりだ。

 ベイルが「アップ拒否」をしたのであれば、何らかの処分が科されてもおかしくない。だが、『Marca』紙によると、ソラーリ監督はベイルを罰することはなく、逆に27日のコパ・デル・レイ準決勝第2レグのバルセロナ戦で先発起用する可能性が高いという。

 敵地での第1レグで1-1と引き分け、本拠地サンティアゴ・ベルナベウでの第2レグで決勝進出をめざすマドリー。報道のようにスタメンに名を連ねた場合、チーム内での立場が何かと騒がれるベイルは周囲を納得させるパフォーマンスを見せることができるだろうか。
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