史上初の「インテル所属のミラン選手」。シュクリニアル本人はどう思ってる!?

2019年02月26日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

過去の「Milan」たちはミランにもインテルにも所属せず。

ファーストネームがいじられる機会の多いシュクリニアル。撮影:Alberto LINGRIA

 2017年夏。ミラノの街がちょっとした騒ぎになった。インテルがサンプドリアから獲得したCBが、ミラン・シュクリニアルという名前だったからだ。
 
 言うまでもなく、インテルにとってミランは同じ街に本拠を置く永遠のライバル。おそらく史上初であろう「インテル所属のミラン選手」の誕生に、インテリスタもミラニスタもザワついたものだった。
 
 もちろん、シュクリニアルにまったく非はない。「Milan」というファーストネームはスラブ系では珍しくなく、サッカー界でもペルージャで中田英寿ともチームメイトだったミラン・ラパイッチ(元クロアチア代表)をはじめ、かつてリバプールやガラタサライで活躍したミラン・バロシュ(現バニク・オストラバ/元チェコ代表)、2014年からセリエAでプレーしているミラン・バデリ(ラツィオ/クロアチア代表)などがいる。
 
 しかし彼らはいずれも、ミランでもインテルでもプレーしていない。それゆえシュクリニアルが注目されたわけだが、最近もルチャーノ・スパレッティ監督が「シュクリニアルは完璧な選手だ。欠点はファーストネームかな……改善に取り組んでいるよ(笑)」とジョークを飛ばしていた。
 
 この件に関して、本人はどう思っているのか。好評発売中の『ワールドサッカーダイジェスト』に掲載している独占インタビューでは、インタビュアーの荻原千佳子氏に「ミランというファーストネームはからかわれない?」と問われると、こう答えている。
 
「いまだにね。でも、からかわれるぐらいはいいよ。最初の頃は、怒っているファンがいたくらいだからね(笑)」
 
 インテル入団1年目からレギュラーに定着し、今や不動のディフェンスリーダーに君臨するだけに、現地のインテリスタも名前で目くじらを立てるのは止めたようだ。

取材:荻原千佳子
※好評発売中の『ワールドサッカーダイジェスト3月7日号』のシュクリニアル独占インタビューより一部転載。同号の特集は「2000年代生まれのニューヒーロー」で、新世代の逸材を一挙に紹介・分析している。
 
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