デル・ピエロ&ピルロがズバリ指摘! アトレティコに完敗のユベントス、いきなり躓いた原因とは?

2019年02月22日 サッカーダイジェストWeb編集部

ファンの批判はアッレグリ監督に集中。

敵地での第1レグでアトレティコに敗れたユベントス。デル・ピエロとピルロが敗因に挙げたのは? (C)Getty Images

 ユベントスは2月20日、チャンピオンズ・リーグ(CL)決勝トーナメント1回戦第1レグでアトレティコ・マドリーに敵地で0-2と完敗し、早期敗退の危機に瀕している。

 今季はクリスチアーノ・ロナウドを獲得し、国内では順調にリーグ8連覇に向かっていただけに、絶対王者の欧州での躓きはイタリアで大きな議論を呼んでいる。

 なぜユベントスは、第1レグでアトレティコに屈したのか。

 イタリア衛星放送『Sky Sport』で、クラブのレジェンド、アレッサンドロ・デル・ピエロは、「この試合をもっともよく表現している言葉はインテンシティーだと思う」と、両チームの攻守における"強度の違い"を指摘した。

「アトレティコはまるで決勝のように戦った。一方のユベントスは、ずっと探っていた。だから、コントロールしてパスするばかりだった。これではアトレティコに食われてしまう。このスタジアムとこの雰囲気なら、なおさらだ。攻守のすべてにおいてインテンシティーが違った」

 不発に終わったC・ロナウドについては、「スペースを求めて動き、ゴールへ向かう姿勢も意欲的だった。つねに存在していた」と高評価を与えつつ、「コンディションはトップじゃなかった。ほかのチームメイトと同じで、ちょっとしたなにかが足りなかったかな」と述べている。

 その一方でデル・ピエロは、アトレティコのアントワーヌ・グリエーズマンを「怪物的な選手」と称賛した。

「パスや感性、プレーの解釈などがすごい。彼はどんな役割もこなすことができる。ラスト10分はサイドバックまでやってみせた」
 
 また、同じくクラブOBのアンドレア・ピルロは、「こういう大きな目標をめざしていれば、重圧があるのは当然。ユベントスの選手ならその重圧に耐えなければならない。だから、こういう試合で本来の力を発揮しなければならない」と、強い気質が足りなかったことを指摘している。

「残念ながらそれが見られなかった。パーソナリティーのないチームだった。プレーを仕掛けたり、なにかを生み出したりしようという意欲がなかった。監督が言ったように、時間が過ぎるのを望んでいたみたいだ。遅かれ早かれ、ゴールを決められていただろう」

 インテンシティーやパーソナリティーの欠如は、試合に向けた精神的アプローチに問題があったということでもある。もちろん、選手一人ひとりの責任もあるが、指揮官の責任も問われるところだ。

 実際、敗北の責任を問う『Sport Mediaset』のアンケートでも、2万7000人を上回るユーザーのうち、72%と大多数が「アッレグリ監督」と回答している(先制点の場面で倒れこんでいたレオナルド・ボヌッチが17%、C・ロナウドが6%、パウロ・ディバラが5%)。
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