南野拓実が好プレー連発でダメ押し点をアシスト! ザルツブルクは4発快勝でEL16強進出

2019年02月22日 サッカーダイジェストWeb編集部

サポーターからは大きな南野コールが!

第1レグに続いて途中出場となった南野は、アグレッシブな動きを続け、味方とも好連携を披露した。 (C) Getty Images

 現地時間2月21日、ヨーロッパリーグ(EL)のラウンド・オブ32の第2レグが行なわれ、ザルツブルクがクラブ・ブルージュとのリターンマッチに臨んだ。

 今月14日に行なわれた第1レグでクラブ・ブルージュが2-1と逆転勝ちを収めていたこの対戦。ザルツブルク所属の日本代表FW南野拓実は、第1レグに続いてベンチスタートとなった。

 試合はキックオフ直後から突破に向けて勝つしかないザルツブルクがハイラインを保って積極的に仕掛ける。9分にはPKを獲得したが、このビッグチャンスはキッカーのダフールが相手GKホヴァスの好セーブに阻まれてしまった。

 主砲のPK失敗で絶好機を逸したザルツブルクだったが、そのミスを引きずらなかった。なおも攻勢を貫くと、17分に均衡を破ってみせる。ペナルティーエリア手前でヴォルフの落としを受けたシュラガーがワントラップしてから左足一閃! 力強い一撃をゴール右隅へと突き刺したのだ。

 先制に成功したザルツブルクは、その後もペースを落とさずに攻勢を維持すると、29分に追加点を挙げる。ポングラチッチとのワンツーで右サイドからボックス内に侵入した20歳の俊英FWダカがきっちりとゴールへと決めた。

 あっという間に2点を決めて2戦合計スコアで逆転に成功したザルツブルクは、前半のうちにダメ押し点も奪う。43分、バイタルエリアのシュラガーからのスルーパスにペナルティーエリア内で反応したダカが再び右足で冷静にゴール左下隅へと流し込んだ。

 結局、前半はホームチームが地力の差を見せつけて3-0で終了となった。
 
 手も足も出ずに前半を終え、追う立場となったクラブ・ブルージュは、最前線に位置する大型CFのウェズレイにボールを当てるシンプルな戦術で状況の打開を図ったが、次第にパスコースを相手守備陣にケアされるようになり、チャンスの創出には至らない。

 苦戦を強いられたアウェイチームを尻目に好戦を続けたザルツブルクは、63分に19歳の攻撃的MFヴォルフを下げて南野を投入する。この時、ホームサポーターからは大きな「ミナミノコール」が送られた。

 サポーターからの期待を受けたサムライ戦士は、トップ下に配置されると、積極的にボールサイドでプレー。味方からのパスを引き出そうと奔走するなど、工夫を凝らした動きも披露する。

 そして、チャンスにも絡む。72分に強引なドリブル突破で20メートル近い距離を持ち運び、味方のチャンスシーンの起点となれば、85分には惜しくも相手GKに弾かれたが、強烈なミドルシュートを枠に飛ばしてスタンドを沸かせた。

 最後まで果敢なプレーを続けた南野は、試合終盤に決定的な4点目を生み出す。

 後半アディショナルタイム4分、相手DFのパスをハーフウェーライン付近でカットした南野は、バイタルエリア付近でダフールへ絶妙なラストパスを供給。これを受けたイスラエル代表FWが相手DFをかわしてから冷静に決めたのだ。

 南野の果敢なプレーのかいもあり、クラブ・ブルージュを封殺したザルツブルクは、4-0で勝利。2戦合計スコアも5-2として、2シーズン連続のベスト16進出を決めた。
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