ガンバ期待の新戦力はハイスペックCB! キム・ヨングォンのセールスポイントとチームメイトからの評価は?

2019年02月17日 志水麗鑑(サッカーダイジェスト)

ワールドカップに2度出場、ACLは2回も制覇

G大阪に加入したキム・ヨングォン。攻守両面であらゆる能力を兼ね備えたCBだ。(C)SOCCER DIGEST

 いよいよJリーグ開幕まで1週間を切った。ガンバ大阪は2月23日にホームで横浜F・マリノスと戦う。就任2年目を迎える宮本恒靖監督がキャンプからみっちり指導し、チームをどれほど強化しているか、期待は膨らむばかりだろう。
 
 もうひとつ、開幕戦のお披露目として注目が集まるのが、中国の広州恒大から獲得したCBキム・ヨングォンだ。韓国代表としてはワールドカップ(14年、18年)に2度出場し、広州恒大ではACLを2回(13年、15年)も制するなど、輝かしいキャリアから大物ぶりは窺える。
 
 では、どれほどのポテンシャルを持ったCBなのか。12年にキム・ヨングォンとともにロンドン・オリンピックに出場し、韓国代表の銅メダル獲得に貢献したオ・ジェソクに話を聞いた。
 
「足もとの技術が上手いし、ビルドアップもできる。スピードもあるし、身体の強さもある。ワールドカップも経験していて韓国を代表する選手だから、開幕してからも良いパフォーマンスをして、サポーターの皆さんの期待に応えられる選手だと思います」
 
「彼の能力は誰よりも僕が分かっている」と自負するオ・ジェソクが言うのだから、なかなかのハイスペックなCBだろう。

 おそらく、昨季までファビオが務めていた左CBに収まるはずだ。そのうえで、左利きであることはメリットがある。最終ラインでコンビを組む右CBの三浦弦太は「左で持てると、もちろん運べたりもする。それは試合を見ればまた違った部分が分かると思います」と評価する。
 
 キム・ヨングォン本人も、攻撃面ではビルドアップで「相手のプレスを回避する」こと、守備面では「身体でぶつかっても負けない強さ」とセールスポイントを語っており、足もとの技術と身体能力には自信があるようだ。
 
 さらに、かつて10年にFC東京、11年~12年7月まで大宮に所属していたこともあり、三浦とは日本語でやり取りをしながら、すでに「どちらかが出れば、もうひとりがカバーにいく意思疎通もしている」と言うように、コンビネーションでも問題はないだろう。
 
 攻守両面であらゆる能力を兼ね備えているキム・ヨングォンは、G大阪の最終ラインをスケールアップさせることができるか。まずは横浜との開幕戦、大いに期待を込めてそのプレーを見てみたい。
 
取材・文●志水麗鑑(サッカーダイジェスト編集部)
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