中島翔哉、カタールでのデビュー戦で躍動! 絶妙スルーパスで先制点の起点となり勝利に貢献!!

2019年02月17日 サッカーダイジェストWeb編集部

得意のドリブルやミドルシュートも披露

カタールでのデビュー戦を飾った中島。早くも「10番」として躍動した。 写真は公式HPより

 今冬、ポルトガル1部のポルティモネンセから、カタールのスターズリーグに所属するアル・ドゥハイルに移籍した中島翔哉。現地2月16日にカタールでデビューを飾り、新チームでも"らしい"プレーを披露。この日の勝利に貢献した。

 カタール・リーグ第16節、ホームでのアル・サイリヤ戦で、中島は4-4-2の左サイドハーフで先発出場。同時期にユベントスから加入したモロッコ代表のメディ・ベナティアは左CBでスターティングメンバーに名を連ねた。

 新加入のアフメド・ヤセル、アジアカップで初優勝を飾ったカタール代表アリ・アフィフはベンチスタート、同大会で得点王となったアルモエズ・アリはベンチ外で、スタンドから試合を観戦した。

 開始5分、中島がいきなり魅せる。エリア左前でボールを保持した10番は、絶妙なクロスを逆サイドのエジミウソン・ジュニオールに送る。ゴール前の絶好の位置で受けたジュニオールだが、胸でトラップしたボールが守備網にかかり、シュートには至らなかった。

 その後もホームチームが主導権を握るが、ラストパスを受けるFWのエル・アラビ、モハメド・ムンタンのフィニッシュが精度を欠く。31分には最終ラインの連係ミスで危うく失点の危機に。監督のルイ・ファリアが渋い顔を見せるなど、初陣らしい連係不足を露呈する場面もみられたが、前半はスコアレスで折り返した。

 後半開始から、アル・ドゥハイルは攻撃のギアを上げる。中島が起点となり50分、51分と続けて左サイドからチャンスを創出。54分には右サイドからジュニオールが上げたクロスからアラビがフリーでシュートを放つも、これはポストに阻まれた。

 攻め続けた70分、ようやくその時が訪れる。パスを受けた中島がドリブルで中央に切り込み、エリア内に走り込んだジュニオールに絶妙なスルーパス。ジュニオールが折り返したパスはDFの足にかかったものの、ゴール前に詰めたアラビの前に転がる。これをアラビが落ち着いて蹴り込み、ようやく1点を奪うことに成功した。

 その後も中島は左サイドから右サイド、トップ下へと自由にポジションをスイッチし、ワンタッチでDFふたりをかわすプレーやドリブル突破、左サイドからのミドルシュートなど得意なプレーを積極的に仕掛け、サイリヤDF陣を翻弄。早くもチームの攻撃の核となる働きぶりを披露し、89分にピッチを退いた。

 試合はアル・ドゥハイルが先制点を守り切り、1-0で勝利。約1か月半ぶりの公式戦に、中島は自身のプレーに納得のいかない様子も見せていたが、"らしさ"を失わないままに躍動した。交代時にはメインスタンドから拍手が送られ、ホームでの「自己紹介」としては上々の働きぶりだろう。

 連覇を目指す同クラブにとって貴重な勝ち点3を積み重ね、2月23日にはアウェーでアル・ガラファと対戦する。

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