【高校選抜】今冬、レバークーゼンの練習に参加した西川潤。J注目の2年生FWが感じた世界との差

2019年02月15日 松尾祐希(サッカーダイジェストWEB)

西川は大学生を相手に得意のドリブルから好機を演出!

西川(10番)は2月の上旬にはC大阪のキャンプにも参加。Jクラブからも、その才能を高く評価されている。(C)SOCCER DIGEST

 高校サッカー選手権の初戦敗退から早1か月半。悔しさを胸に注目レフティが高校最終学年での飛躍を誓い、新たなスタートを切った。
 
 中村俊輔も背負った桐光学園の背番号10を1年次から託された西川潤(2年)。180センチの恵まれた体躯と、確かな足もとの技術で早くから注目を集めた逸材だ。

 中学時代は横浜ジュニアユースで活躍し、高校は3つ上の兄も籍を置いていた桐光学園へ進学。入学式を前の3月下旬に行なわれた船橋招待大会ではいきなり10番を渡されるなど、チームを率いる鈴木勝大監督も大きな期待を寄せていた。

 しかし、1年次はインターハイ、選手権ともに県大会で敗退。2年次も夏のインターハイでゴールを量産してチームを全国準優勝に導いたものの、冬の選手権は1回戦で姿を消した。
 
 だが、実力に疑いの余地はない。昨年は代表チームで結果を残した。U-16アジア選手権で優勝し、今年の10月に行なわれるU-17ワールドカップの出場権獲得に貢献。自身もMVPに輝くなど、日本の10番に相応しいパフォーマンスで才能の片鱗を覗かせた。

 その働きが評価され、昨年の12月には今年5月のU-20ワールドカップを目指すU-19代表に飛び級で参戦。U-19ブラジル代表と対戦するなど、貴重な経験を積んだ。

 西川の才能は多方面から評価されており、すでに複数のJクラブが争奪戦を展開中。今回の日本高校サッカー選抜でも、実力が認められて2年生ながら10番を託された。

 1次選考の合宿には参加しておらず、「個々の力を生かすサッカーをやると思ったら、戦術的なこともかなり練っていて驚いた」と朝岡隆蔵監督(市立船橋)のスタイルに戸惑いも見せたなかで、2月15日に行なわれた流通経済大との練習試合では右ウイングで存在感を発揮。0-3で敗れたものの得意のドリブル突破から好機を生み出し、攻撃の核として躍動した。
 
 冬の苦い経験を糧に成長を続けている西川。選手権終了後の僅か1か月半の期間でも成長した姿を見せたが、その要因のひとつにはブンデスリーガの強豪・レバークーゼンで練習を積んだ点も大きかったという。

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