リッピ退任の中国代表、イタリア路線を継続か? 後任の最有力候補は愛弟子カンナバーロ

2019年02月15日 サッカーダイジェストWeb編集部

リッピにはアドバイザー的な役割を託すとも。

中国代表の次期監督候補に挙がるカンナバーロ。 (C)Getty Images

 アジアカップ準々決勝でイランに敗れ、ベスト8で散った中国代表は、マルチェロ・リッピ監督が退任した。イタリア代表を2006年のドイツ・ワールドカップ(W杯)優勝に導いた名将は、母国に戻りたいとの希望を明かしていた。

 イタリア紙『Gazzetta dello Sport』によると、中国サッカー協会はリッピの後任にもイタリア人監督を招く考えのようだ。その人物とは、リッピの下でドイツW杯を制し、トロフィーを掲げた当時の主将、ファビオ・カンナバーロだ。まだ正式なコンタクトはないものの、近いうちに打診するとみられている。

 リッピからカンナバーロへのバトンタッチは、すでに中国で実現したリレーだ。2014年11月、広州恒大の指揮官を退任したリッピの後任を務めたのがカンナバーロだった。その後、2015年6月に退任したカンナバーロだが、2017年に再び広州恒大に戻っている。

 広州恒大はリッピ時代に国内リーグやアジア・チャンピオンズ・リーグを制しているが、カンナバーロの下ではリーグ制覇がなく、アジア王者にも輝けていない。
 
 だが、リッピの後ろ盾があれば、カンナバーロも仕事がしやすいかもしれない。中国メディアの報道として『Gazzetta dello Sport』紙が伝えたところによれば、中国サッカー協会はリッピにいわゆるアドバイザー的な役割を託し、今後のプロジェクトにも関わってもらう考えだという。

 代表監督としてではなく、愛弟子カンナバーロらにアドバイスするポジションであれば、リッピも選手を選考したり指導する必要がなく、長く中国で生活しなくて済むということだろう。

 中国代表のW杯出場は2002年の日韓大会のみ。2022年のカタール大会で5大会ぶりの出場をめざす中国代表は、今後もイタリア色で戦っていくのだろうか。
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