「CLではバイエルンとチェルシーが抜きん出ている」 名将カペッロが欧州サッカーの今シーズンを予想

2014年09月11日 ジャンルカ・ディ・マルツィオ

「バルサの3トップはあらゆる対戦相手にとって脅威だ」

このシャビ・アロンソ(左)を獲得するなど、積極補強でさらに陣容を充実させたバイエルン。名将カペッロもCLの優勝候補に挙げる。 (C) Getty Images

 ロシア代表監督ファビオ・カペッロは、『Sky Italia』のインタビューに答えて、今シーズンの欧州サッカーについて次のような予想を語っている。
 
「移籍マーケットで大きく戦力を上積みしたのはバルセロナだ。スアレスのようなプレーヤーを前線に加えるだけで、攻撃の危険度は大幅に高くなる。ネイマール、メッシとの3トップはどんな相手にとっても脅威だろう。3人全員が守備の局面にも積極的に参加すればパーフェクトだ。スアレスはそれをするが、残る2人はそうでもない。メッシも最初は献身的に守備をしたが、今は貢献度が下がっている。とはいえ、相手にとっては危険な存在であることに変わりはない。リーガに関しては、バルセロナに引けを取らない総合力を持っているのがレアル・マドリーだ。それ以外のクラブは明らかにレベルが落ちる」
 
「チャンピオンズ・リーグでは、バイエルンとチェルシーが抜きん出ている。スペインの2強がそれに続く形だろう。イタリア勢はそれよりもレベルが落ちるが、昨シーズンのアトレティコを見てもわかるように、ハングリーさとモチベーションが違いを作り出す可能性は常にある。ミラン? ヨーロッパに戻ってほしいと思っている。インザーギはよくやっている。メンタル的な部分ではチームに多くをもたらしているが、偉大なプレーヤーがいなければ、それにも限界があることは確かだ」
 
文:ジャンルカ・ディ・マルツィオ
翻訳:片野道郎
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