【鳥栖】降格危機に瀕した昨季から巻き返しへ! F・トーレスが「今年は違うものになる」と抱負

2019年02月15日 多田哲平(サッカーダイジェスト)

「リーグが終わった時にこのチームを誇りに思えるように」

鳥栖での2シーズン目を迎える。今季は躍進に導けるか。写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)

 来日2年目のフェルナンド・トーレスにとって、今季はある意味勝負の年になるだろう。
 
 2月14日、東京都内で開催されたJリーグキックオフカンファレンスに参加した元スペイン代表ストライカーは、今季の抱負を語っている。
 
「個人よりも、まずはチームとして考えることが重要。組織がうまく機能して、結果を出して、団結していくことが目標」
 
 鳥栖に加入するまでトーレスは、スペインの名門アトレティコ・マドリーや、リバプール、チェルシーといったイングランドの強豪クラブでプレーしてきた。スペイン代表での110試合・38得点という成績も輝かしい。それでも、決して傲慢ではなく一切エゴイズムは見せない。
 
 勝利を挙げるためのポイントを訊かれれば、「まずは日々の練習でハードワークし続けること。そして監督が何を望んでいるかを理解することと、チームメイトとプレーを共有することだ。それらが勝利につながっていくと思う」と物腰柔らかに言う。
 もっとも、その姿勢を貫いた昨季だったが、この世界的ストライカーは不甲斐ないシーズンを送った。リーグ3得点は実力を考えれば物足りず、チームは残留圏ギリギリをさまよった。チームがようやく残留を決めたのは、ドローで終わった最終節の鹿島戦。最終結果は14位(10勝11分13敗)で、とりわけ目についたのが得点力不足だ。29得点はリーグワーストの数字だった。
 
「昨季は色々と大変で苦労した。最終節まで残留を決めることができなかった。しかし今年は違うものになる。自分たち、そしてサポーターのみなさんにとっても。リーグが終わった時にこのチームを誇りに思えるように、今年は期待したい」
 
 昨季低迷した分、今季に懸ける想いは強い。来日2年目の今季は、不完全燃焼に終わった前年からの巻き返しを図り、その真価を証明するシーズンとしなければならない。ハードワークと献身性、そして持ち前の得点力を発揮して鳥栖を躍進に導けるか。

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取材・文●多田哲平(サッカーダイジェスト編集部)
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