昨季、リーグ最終戦で奇跡のJ1残留を果たした名古屋が新シーズンで目指すのは、ACLの出場権獲得だ。そのためにオフには広島から千葉和彦、鳥栖から吉田豊、FC東京から米本拓司らを獲得するなど大型補強を敢行。「確実にステップアップしている」と風間八宏監督が手応えを語るほど、充実のラインナップを揃えた。
 
　そのなか２月14日に東京都内で行なわれたキックオフカンファレンスに出席したチームのエースで、昨季はJ1得点王に輝いた元セレソンFWジョーがある新加入選手を称賛した。
 
　それは、前述した新加入のボランチ米本だ。この元日本代表MFに対してジョーは賛辞を惜しまない。
 
「新しい選手は皆、素晴らしいですが、最もインパクトを受けたのはヨネです。彼はフィジカルに優れていて非常に頑張れる選手。それにハードに戦えますし、特に評価されるべきは気持ちの強さです。そういう特長を踏まえれば、彼はブラジル人のようなプレーヤーだと思います。彼のような存在がチームメイトにいると非常に助かります」
 

　また世界を知るストライカーは、もうひとり名前を挙げる。それは、磐田からレンタル移籍してきた東京五輪世代で19歳の伊藤洋輝だ。
 
「彼は若いですし、成長しなくてはいけない部分はまだあります。それでも素晴らしい左足を持っている。今後が非常に楽しみです」
 
　ジョーが称えたふたりは新シーズンでどんな活躍を見せてくれるのか。エースとともに名古屋の躍進にひと役買ってくれそうだ。
 
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取材・文●本田健介（サッカーダイジェスト編集部）