「韓日中の三国志だ!」「イヌイが最初の成功者」韓国紙がラ・リーガの“東アジア新時代”を特集!

2019年02月12日 サッカーダイジェストWeb編集部

「3国の選手がスペインで同時にプレーするのは史上初」

左からペク・スンホ、乾、ウー・レイ。今後、東アジア勢はラ・リーガで幅を利かせるようになるのか。まずはシーズン終盤の彼らのパフォーマンスに注目だ。(C)Getty Images,REUTERS/AFLO

 いま、韓国と中国で俄然注目度を高めているのが、スペインのラ・リーガである。それもそのはず。今冬の移籍市場を経て、自国の有望株たちが飛躍のときを迎えているからだ。

 まず韓国からはふたりの若手が台頭した。ひとりはバレンシアの下部組織で研鑽を積み、この1月に晴れてトップ昇格を果たした17歳のMFイ・カンイン。韓国サッカーの近未来を背負って立つU-20代表のエースで、ここまで2試合で出場機会を得ている。もうひとりは、ジローナの21歳MFペク・スンホだ。こちらはA代表のMFイ・スンウ(現エラス・ヴェローナ)とともにバルセロナのマシアで長く修練を続け、2017年夏にジローナBに移籍した。そして1月27日のバルサ戦でついにトップチーム・デビューを果たし、2月9日のウエスカ戦でも後半頭から登場するなど、存在感が増している。

 先のアジアカップで中国代表をベスト8に導いたのが、27歳ウインガーのウー・レイだ。2018年シーズンの中国スーパーリーグ得点王も、この冬に上海上港からエスパニョールに移籍。さっそく2月3日のビジャレアル戦で終盤に登場すると、2月9日のラージョ・バジェカーノ戦では先発を飾ってPKを誘うなど溌溂としたプレーを披露した。中国国内のサッカーファンを熱狂させているのだ。

 
 日本が誇る柴崎岳(ヘタフェ)と乾貴士(アラベス)のコンビを合わせ、現在東アジアは5人の選手をラ・リーガに送り込んでいる。この"新時代"をクローズアップしたのが、韓国の全国紙『スポーツソウル』。「スペインで韓国、中国、日本の三国志が繰り広げられている」と銘打ち、特集記事を組んだのだ。

「2018-19シーズンのラ・リーガにおいて、韓日中のサッカー三国志が幕を開けた。すでに1部リーグで実績を積んでいるシバサキ、イヌイに加えて、この冬から韓国のイ・カンインとペク・スンホ、中国のウー・レイが活躍の機会を得ている。スペインのクラブではEU外の選手が3名までしか保有できない。その状況下にあっても彼らは出場機会を得ているのだ。韓日中の選手が同じシーズンに揃ってラ・リーガでプレーするのは、史上初の出来事である」

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