「優勝は奇跡ではない」 元スペイン代表シャビがアジア杯でのカタールの躍進と“予言”について語る

2019年02月08日 サッカーダイジェストWeb編集部

「決勝はPKによる1-0での勝利を予想していた」

カタール・サッカーの成長にアドバイザーとして貢献しているシャビ。アジア制覇は偶然ではなく、確かな計画に基づいたものだと主張している。  (C) Getty Images

 アジアカップで日本を破って初優勝し、先日発表された最新のFIFAランキングでも93位から55位と驚異のジャンプアップを成し遂げたカタール。2022年のワールドカップ開催を控え、長年の"強化計画"が結実しつつある。

 アジア・サッカー連盟(AFC)の公式サイトは、その裏付けとして、カタールのテレビ局「Al Kass Sport Channel」のインタビューに応えた元スペイン代表シャビのコメントを紹介している。

 現在、カタール・リーグのアル・サッドで選手としてプレーしているシャビは、選手生活の傍ら、国家の育成組織である「アスパイア・アカデミー」に顧問として参加している。

 アスパイアは、今回の優勝チームのうち13人を輩出。9ゴールを奪い、得点王&大会MVPに輝いたアルモエズ・アリも、そのひとりである。

「カタール・サッカー協会(QFA)は、タイトルを獲得するために何年も準備してきた。優勝は、QFAを筆頭としたスタッフ、選手たちの努力に対する報酬だ。本当に素晴らしいチームに成長した。私はカタールに来て、選手たちの素晴らしいパフォーマンスを見守ることができてうれしく思う」

 このようにカタールを称賛したシャビはまた、大会中に話題となった自身の"予言"についてもコメント。ベスト8のうち7つを、ベスト4のうち3つを言い当て、「韓国にカタールが勝利する」ことや「決勝は日本対カタール」、そして「カタールが勝利する」ということまで的中させた。

 「すべて当たっているわけではないし、予言とは少し違うと思う」と謙遜するシャビだが、カタールの優勝には自信を持っていたようだ。

「トーナメントでカタールが韓国に勝つとしたのも、韓国チームのスキルやスタイルも理解していたうえで、カタールが勝つと判断した。偶然ではない。

 大会前は、決勝が日本対カタールと予測したことにについて、ある人は『あり得ない。おかしい』と言ったが、私にとっては無理のない予想だった。正直に言うと、カタールが勝つとしたらPKを獲得し、1-0で勝利するという展開を考えていた」

 シャビは現役を退いた後、次期カタール代表監督に就任するのではとも囁かれている。アジアカップで日本の前に立ちはだかった中東の新鋭は、次に6月にブラジルで開催されるコパ・アメリカに照準を合わせ、早くも準備を進めている。

 コパ・アメリカといえば、日本も招待国として出場する予定だが、南米の地で世界を驚きを発信するのは、果たしてどちらか!?
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