「ファンであることを恥ずかしく思う」「今季いっぱい監督はカンビアッソに」 インテル不振でサポ激怒!

2019年02月05日 サッカーダイジェストWeb編集部

リーグ戦で年明けから3試合未勝利は63年ぶり。

チーム不振で、スパレッティ監督(右)とエースのイカルディ(左)にとりわけ批判が集中している。(C)Getty Images

 ルチアーノ・スパレッティ監督が崖っぷちに追い込まれている。2月3日のセリエA第22節で、インテルはホームでボローニャに0-1と敗れた。これで公式戦3連敗だ。

 年明けのリーグ初戦でサッスオーロとホームでスコアレスドローに終わったインテルは、続くトリノ戦でも敵地で0-1と黒星。さらに、コッパ・イタリア準々決勝ではラツィオにPK戦の末に屈してベスト4進出を逃し、サポーターが不満を募らせていた。

 そして、緊張に包まれる中で迎えたボローニャ戦。リーグ戦で9月30日を最後に白星がなく、フィリッポ・インザーギ前監督を解任し、シニシャ・ミハイロビッチ監督の初陣だった格下ボローニャを相手に、インテルは3試合連続となる無得点に終わり、今季6敗目を喫した。

 イタリア『Sport Mediaset』によると、インテルがリーグ戦のホームゲームでボローニャに負けるのは2013年3月以来約6年ぶり。さらに、年明けからリーグ戦で3試合白星がないのは1956年以来63年ぶりで、クラブ史上2回目の出来事だという。また、現在のセリエAで唯一、一度ビハインドを背負うと勝点をもぎ取ることができていない。

 不振を象徴するひとりが、キャプテンのマウロ・イカルディだ。リーグ戦では6試合ノーゴールとスランプに陥っている。これはインテルに移籍してから初めてのことだという。サンプドリア時代に9試合無得点だった2013年5月以来のことだ。

 セリエAではまだ3位につけているインテルだが、チャンピオンズ・リーグでグループステージ敗退に終わり、コッパ・イタリアのタイトルも失っているだけに、スパレッティ監督への風当たりは強い。先日から前チェルシー監督のアントニオ・コンテらが後任候補と噂されている。
 
 ただ、『Gazzetta dello Sport』紙によると、ジュゼッペ・マロッタCEOをはじめとするインテル首脳陣は、試合後にロッカールームでスパレッティ監督と20分ほど緊急ミーティングを行なったものの、いわゆる「最後通牒」は出さなかったとのこと。指揮官への信頼は変わらず、スパレッティ監督は続投するという。

 だが、サポーターのフラストレーションが限界に近づいているのは言うまでもない。SNSでは、インテリスタの指揮官や主力選手たちに対する怒りが相次いだ。

「次の監督? フロイトだ」
「今季いっぱいはエステバン・カンビアッソに任せろ」
「久しぶりにインテリスタであることを恥ずかしく思う」
「これが700万ユーロ(約9億1000万円)で契約延長の選手(イカルディ)?」
「本物のニンジャ(ラジャ・ナインゴランの愛称)がいるぞ。まったく見えないんだ」

 インテルとスパレッティ監督はこの危機を乗り切ることができるのか。次節は9日、敵地で今節にユベントスと引き分けたパルマと対戦する。
 
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