プレミア挑戦はなし? 今夏に動くとすればあの古巣――取材記者が打ち明ける ジダン“監督”の行方【現地発】

2019年02月05日 サッカーダイジェストWeb編集部

“監督”ジダンがマドリーを去った後にまずやったことは?

マドリーで欧州3連覇という偉業を達成したジダン。今現在、束の間の休暇を得ているマエストロは今後どのような監督キャリアを思い描いているのだろうか? (C) Getty Images

 レアル・マドリーを率いてチャンピオンズ・リーグ(CL)3連覇の偉業を果たした直後の2018年6月、突如として辞任を表明してから約半年の月日が経過した。

 その間、さまざまな噂が飛び交い、新天地を巡るニュースはいまも絶えない。ジダンはどこに向かおうとしているのか。名将の心の内を炙り出す。

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 ジネディーヌ・ジダンにとって最も難しいのは、マドリードを去ることだろう。

 17年以上前から住んでいる街、息子たちが育った街、そして、彼自身が最も大きな成功を収めた街だからだ。つい先日もジダンは、マドリードのジャーナリストにこう打ち明けている。

「ここにいると気分がいいんだ」

 とはいえ、同じ位置に立ち止まっているわけにはいかない。ジダンはこの先も、監督業を続けるつもりだからだ。そう遠くない未来に、マドリードを去るだろう。その「Xデー」は、早ければ7月に訪れる。

 2018年5月31日、ジダンが3年連続でCLを制覇したわずか5日後に「マドリーの監督を辞任する」と発表したのは、ひとつのサイクルが終焉を迎えつつあると感じたからだった。

 ポストや契約にしがみつこうとはせず、辞任だったため違約金も受け取ってはいない。そもそもジダンは、金に興味がない。彼を動かす燃料は他にある。したがって、大金を用意してくれるクラブを次から次へと渡り歩くような監督キャリアは、今後も送らないはずだ。
 
 マドリーを去ったジダンがまず欲したのは、1年間のリフレッシュ休暇だった。妻や息子たちを連れて行くのがオフの恒例となっていたイビサ島(スペインの高級リゾート地)で、ひと夏を過ごし、マドリードの自宅に戻ったあとは、喧噪から離れ、穏やかな日常生活を送った。

 何よりもスポーツを楽しみ、テレビで試合を観戦し、全員がフットボーラーであり、近くにいる息子たちのキャリアを見守っている。

 長男のエンゾ(23歳)はマドリードから30キロほどの場所にあるラージョ・マヤダオンダでプレー。次男のリュカ(20歳)はマドリーのリザーブチームであるカスティージャでGKを務めている。三男のテオ(16歳)と四男のエリヤス(13歳)は、一家の邸宅からフランス人学校やマドリーのユースチームを行き来しながら、父との時間を共有している。

 ただ、そうした息子たちとは対照的に、ジダン本人はサンティアゴ・ベルナベウに足を踏み入れていない。クラブに出現するだけで、根も葉もない噂が次々とニュースになることを知っているからだ。マドリーが難しい1年を送っている今シーズンは、なおさらである。

次ページ浮上したマンU行きの噂。英語は勉強しているものの…

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