マラドーナを超えたナポリ主将ハムシクが退団へ! 年俸11億円で中国・大連への電撃移籍が濃厚に

2019年02月03日 サッカーダイジェストWeb編集部

アンチェロッティも移籍を容認

ナポリで愛されたハムシクだったが、中国への挑戦を決意したようだ。 (C) Getty Images

 ナポリは2月2日のセリエA第22節で、サンプドリアにホームで3-0と勝利した。公式戦で3試合ぶりに勝利したこの一戦が、主将マレク・ハムシクのナポリでのラストゲームになるという。

 イタリアの各メディアは同日、ハムシクが11年半を過ごしたナポリを去り、中国スーパーリーグの大連一方に移籍すると報じた。2月4日までに正式に移籍が成立する見通しだ。

 イタリア紙『Gazzetta dello Sport』は、74分までプレーしたサンプドリア戦後、ハムシクは涙を浮かべながらピッチを一周し、本拠地サン・パオロの観客にあいさつしたと報じている。

 そして『Gazzetta dello Sport』は、ナポリへの移籍金が2000万ユーロ(約26億円)と報道。衛星放送『Sky Sport』は1500万ユーロ(約19億5000万円)とも伝えている。複数のイタリア・メディアによれば、ハムシクは大連と年俸900万ユーロ(約11億7000万円)の3年契約を結ぶようだ。

 ナポリのカルロ・アンチェロッティ監督は、試合後に「交渉中で、選手と一緒に検討している」と、ハムシクの希望で移籍に向かっていることを認めた。
 
「マレクはナポリの歴史をつくった選手だ。その彼が新しい経験をしたいと望んでいるのであれば、我々にはそれをかなえる用意がある」

 マウリツィオ・サッリ前監督の下では絶対的なレギュラーだったハムシクだが、アンチェロッティ監督がターンオーバーを採用している今季は先発出場が11試合。昨夏もすでに中国のクラブへの移籍が取りざたされていたが、この時はクラブが移籍を認めなかったと言われている。

 2007年にブレッシャから移籍したハムシクは、11シーズン半の間にユベントスやミランといったイタリア国内のビッグクラブから誘われながらもナポリで戦い続け、公式戦520試合に出場。通算121得点は、ナポリの英雄ディエゴ・マラドーナを上回るクラブ最多記録だ。

 ナポリで2回のコッパ・イタリア優勝やスーパーカップのタイトルを獲得したハムシクだったが、悲願のスクデットには届かないまま、アジアで新たな冒険に挑むことになりそうだ。
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