【U-18プレミアリーグ】12節ピックアップ・ゲーム[WEST]東山 対 富山一

2014年09月07日 森田将義

富山一がエース西村の2ゴールの活躍で、残留争いで一歩抜け出す。

2ゴールを挙げて勝利の立役者となった富山一の西村。主将としてもチームを統率する。(C) SOCCER DIGEST

 8位・東山と9位・富山一の一戦は、「勝てば流れが大きく変わる天王山なので、全員の気持ちがひとつにまとまっていた」(富山一・GK野崎仁)という富山一が勝負どころを逃さず、勝点3を獲得。順位をひとつ上げ、残留争いを一歩抜け出した。
 
 試合は、前線への素早い展開でゴール前に迫る東山に対し、富山一はDFと中盤がしっかりとブロックを作って対応。ボールを奪ってからは南田直樹、久保佳哉の両MFを起点に、前線を自在に動くMF西村拓真と坂本裕樹がスペースを突いてチャンスを作り出す。35分には右サイドを突破した坂本のクロスを西村が合わせて富山一が先制。後半開始直後の49分にも相手のミスを高い位置で奪った久保が前線にスルーパスを送ると、再びペナルティーエリア内でフリーになった西村が加点した。
 
 対する東山は2失点目以降、主将のMF鎌田大地が前線へ飛び出す回数が増え、65分に鎌田のパスに反応したMF守屋諒の左クロスをFW黒木駿志がスライディングで合わせて、1点を返したが、守備の約束事を再確認した富山一のゴールネットを揺らせず。
 
 富山一は、「崩されたと思ったのは失点の場面くらい。下を向かずにやるべきことをやれば問題ないと思った」と語ったGK野崎を中心に終始安定したディフェンスを見せ、2-1で逃げ切った。

「同じ高体連には負けたくなかった。苦しい試合でも勝点3が獲れたのはすごく大きい」と大塚一朗監督が破顔したように、富山一にとって価値のある1勝となった。

取材・文:森田将義(フリーライター)

【U-18プレミアphoto】東山 対 富山一 
U-18プレミアリーグ
[WEST]
東山(6) 1-2 富山一(8)
神戸U-18(23) 5-1 名古屋U18(25)
京都橘(20) 0-0 広島ユース(20)
G大阪ユース(25) 2-1 東福岡(18)
C大阪U-18(25) 1-1 京都U-18(20)
[EAST]
JFAアカデミー福島(12) 5-1 札幌U-18(15)
市立船橋(18) 1-2 青森山田(15)
東京Vユース(10) 2-3 清水ユース(25)
流経大柏(17) 4-1 柏U-18(23)
三菱養和SCユース(12) 0-1 鹿島ユース(17)
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