イラン戦の快勝から一転、なぜ?…吉田麻也と長友佑都が語ったカタール戦惨敗の要因|アジア杯

2019年02月02日 本田健介(サッカーダイジェスト)

長友は「最終的に勝負弱さが出た」と吐露

ハーフタイムに引き上げる際に乾に声をかけられる長友。チームは0-2と苦しい状況に立たされていた。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

[アジアカップ・決勝]日本 1-3 カタール/2月1日/ザイード・スポーツシティ・スタジアム
 
 8年ぶりのアジア制覇という日本の目標は、決勝戦でカタールの前に散った。準決勝では今大会の大本命と言われたイランに快勝し、期待値も上がっていただけに、悔しい敗戦となった。
 
 長友佑都も試合後に絞り出すように「なんの価値もない結果になりました」と吐露する。ただ続けて「サッカー人生を考えた時にこの悔しさが原動力になると思うので、そういった意味では大きな価値になったと思います」と前を向いた。
 
 カタール戦に従来の4-4-2で臨んだ日本は、5-4-1を敷いてきた相手への対応に苦慮。長友も「前からプレスをかけてやっていこうと言っていましたが、なかなかハマらなかったですね。それで相手に僕らのボランチの脇のところにボールを入れられて、攻められるという状況でした。チームとして落ち着いてはいましたが、先に2点を取られたのは大きかったです」と振り返る。
 
 準決勝でイランを下した際など、長友は今大会の日本に「苦しい時でも耐えられる真の強さが身に付いて来た」と手応えを口にしていた。ただそれだけに決勝での敗戦はショックだったようだ。
 
「最終的に勝負弱さが出ました。そこは認めなくてはいけないです」と厳しい表情で語る。
 
 もっとも「ただその勝負強さを身に付けるためには厳しい環境にいかないといけません。甘い環境で成長はありません。厳しいところで成長していかないと、本当の強さはないと思います」とチームとしてのさらなる進化を誓った。
 

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