0-3での大敗はマドリー&バルサ戦以来…3冠の夢潰えたユベントス、指揮官は「心配していない」

2019年01月31日 サッカーダイジェストWeb編集部

4年続いた「国内2冠」もストップ。

準決勝以外は1試合で決着をつけるコッパ・イタリア。絶対王者ユベントスは伏兵アタランタに敗れ、ベスト8で散ることに。(C)Getty Images

 絶対王者が、ついに屈した。1月30日のコッパ・イタリア準々決勝で、ユベントスがアタランタに敵地で0-3と敗れたのだ。ユーベがイタリア国内で負けたのは、今シーズン初となる。

 クリスチアーノ・ロナウドを獲得し、悲願のチャンピオンズ・リーグ(CL)制覇をめざしているユーベは、セリエAで今シーズンも順調に首位を快走しており、2010年にインテルが成し遂げた3冠達成も期待されていた。だが、今回のコッパ・イタリア敗退でその夢は潰えたかたちだ。

 また、マッシミリアーノ・アッレグリ監督が就任してから、ユーベは4年連続で国内2冠を成し遂げていたが、この記録にも終止符が打たれた。この日がユーベで250試合目だったアッレグリ監督は、途中で退席処分となり、惨たんたる一日となってしまった。
 
 27分にジョルジョ・キエッリーニが負傷交代を余儀なくされたユーベは、前半から苦しんだ。37分にティモティー・カスターニュに先制点を献上。イタリア・メディア『Sport Mediaset』によると、コッパ・イタリアで7戦連続クリーンシートだったユーベにとっては、2017年4月以来の失点だった。

 さらにユーベは、その2分後にドゥバン・サパタに追加点も許してしまう。前半だけでユーベが2失点したのは、公式戦では2017年8月のジェノア戦以来だ。敵地でのアタランタ戦では、公式戦の直近5試合のうち4試合で複数失点を喫している。

 結局、セリエA21節のラツィオ戦に続き、ユーベは前半を枠内シュートなしで終えた。公式戦で2試合続けて前半に枠内シュートがなかったのは、2018年3月以来という。

 最後まで立て直せなかったユーベは、終盤にサパタのこの日2点目を喫して力尽きた。ユーベが0-3という完敗を喫した直近の2試合の相手は、2018年4月のレアル・マドリーと2017年9月のバルセロナ。欧州を代表する強豪たちと同じスコアでアタランタに屈したことになる。

 だがアッレグリ監督は、「選手たちにとがめるべきところはまったくない。すべての試合に勝てると考えるのはクレイジーだ。うまくいかない日だったんだよ」と、切り替えるように促した。

「敗退したことは残念だ。だが、私は心配していない。まったく警鐘なんて鳴らされていないよ。こういう試合はチームの為になるものだ」

 さらに、アッレグリ監督はツイッターでも、「忘れ去るべき夜じゃない。覚えておくべき夜だ。頻繁に思い出さなければいけない。ふたたびこうなることを避けるために」と、今後に生かそうと述べている。

 2月20日には、アトレティコ・マドリーとのCL決勝トーナメント1回戦第1レグを控えているユーベ。アッレグリ体制5年目にして初めて訪れたこの危機的な事態を乗り越えることができるのか。
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