Jリーグが新人研修を実施!180人の若武者たちが講義で一番印象に残った話は?

2019年01月30日 松尾祐希(サッカーダイジェストWEB)

村井チェアマンから選手たちに贈られた言葉は…

高校時代に対戦した相手たちとともに新人研修を受けた選手たち。関川(中央)らは終始笑顔で気の知れた仲間と講座を受けた。(C)SOCCER DIGEST

 1月29日から31日にかけてJリーグ新人研修が行なわれ、今季からプロ入りする新人選手と昨季までに新人研修を受けていない選手たち計180名が参加した。

 初日はJリーグチェアマンの村井満氏や同副理事長の原博実が登壇し、OBからのメッセージとして東京Vなどで活躍した土屋征夫氏もプロとしての心構えを説いた。
 
 そして、2日目となった30日はドーピング、ルールテストやフェアプレーに関する講義を午前中に実施。続いてコミュニケーションに関するトレーニングも行なわれ、6グループに分かれてメディア対応のイロハを教わった。

 受け答えの基礎を一から学んだ選手たち。最初は緊張した面持ちで、インタビューのデモンストレーションでは戸惑いも見られた。それでも終盤にはハキハキとした受け答えを見せ、講師からお墨付きをもらうまでに上達した。

 昼食後はソーシャルメディア(SNS)やスポーツくじなどについての話を聞き、選手たちは知見を深めた様子。夕方には午前中に学んだメディア対応を実践する場として囲み取材の時間が設けられ、新たに得た知識を基に自らの言葉で今回の研修について振り返った。
 
 印象に残っていた講座について、C大阪の瀬古歩夢と湘南の鈴木冬一に尋ねると、初日に村井チェアマンから贈られた「自身の商品価値をいかに高めるか」についての話が記憶に残っていると答えた。
 
「プロになった以上、自分を売り込まないといけない。どのチームからも欲しいと思ってもらえる選手になる必要があると感じました」(瀬古)
 
「村井さんから自分が商売道具だと話をされ、いかに自分をいいものにできるか。そういう話はためになるので、すっと頭の中に入ってきました」(鈴木)
 
 31日まで行なわれる新人研修で得た知識をクラブに持ち帰り、今後にどう生かしていくのか。Jリーガーとしてだけでなく、社会人のあるべき姿も学んだ選手たちにとって、大きな経験になったのは間違いない。

取材・文●松尾祐希(サッカーダイジェストWeb編集部)
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