室屋成にとって「乗り越えて行かなければいけない存在」とは?|アジア杯

2019年01月29日 サッカーダイジェストWeb編集部

「チームが勝てたのが嬉しい」

イラン戦の73分、酒井に代わってピッチに立った室屋。目立ったミスもなく与えられた仕事をきっちりこなしてみせた。(C)Getty Images

 森保一監督率いる日本代表は1月28日、アジアカップ準決勝でイランと対戦した。大迫勇也が2得点を叩き込んでエースの貫禄を示すと、終了間際には原口元気にもゴールが生まれ、3-0の勝利。見事、決勝進出を決めている。

 この試合、右サイドバックの室屋成に出番が回ってきたのは73分だった。同ポジションでスタメン出場を果たした酒井宏樹の足がつりはじめたことによる途中出場。その酒井がイエローカードを1枚もらっていたことも無関係ではなかっただろう。

「僕が入ったときはもう相手は間延びしていて、(強さを)感じることはなかった」と振り返った背番号3は、得意のクロスを供給するなど、少ない時間ではあったが攻守に渡って存在感を放った。
 

「試合に出たいと思ってましたし、途中からでも出れて、チームが勝てたことが嬉しいです」

 素直に喜びを口にした室屋は、代表でレギュラーの座を争う酒井について、「乗り越えて行かなければいけない存在」と語る。

「宏樹くんは偉大な選手で、凄さは僕がいちばん分かっていると思います。ホントに見習うべき選手ですし、学びながら、乗り越えて行かなければいけない存在だと思っています」

 酒井の足の回復具合によっては、決勝でも出番が回ってくる可能性はある。「今日は休んで明日からまた切り替えてやっていきたい」と述べた室屋に、ふたたびチャンスは訪れるのか。カタールとUAEの勝者と対戦する決勝は、現地時間2月1日に開催される。
 
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