「情けない。まるで眠れなくて…」韓国代表のエース、ソン・フンミンが苦しい胸中を明かした|アジア杯

2019年01月28日 サッカーダイジェストWeb編集部

トッテナムにとって“早期帰還”は朗報に

アジアカップでは期待外れの内容に終わったソン・フンミン(7番)。悔恨の念を口にした。(C)AFC

 59年ぶり2度目のアジアカップ制覇を目ざした韓国代表のチャレンジは、ベスト4を前に終焉を迎えた。準々決勝で躍進目覚ましいカタールに0-1で敗れ、よもやの早期敗退。韓国国内ではパウロ・ベント監督をはじめ、不甲斐ないチームパフォーマンスに対する批判が渦巻いている。

 そんななか、やはり本領を発揮できなかったのが、絶対エースのFWソン・フンミンだ。不動の主将は所属するトッテナム・ホットスパーと大韓サッカー協会の取り決めで、1月13日のプレミアリーグ(マンチェスター・ユナイテッド戦)を終えてからUAE入りし、代表チームに合流。中2日で16日のグループリーグ第3戦、中国戦(2-0で勝利)にスクランブル出場してマン・オブ・ザ・マッチに選出されるも、内容はいたって低調だった。ラウンド・オブ16(バーレーン戦)、準々決勝でも本来の切れは戻らず、3戦ノーゴールで大会を終えている。

 国民的英雄は母国メディアの前で、こう振り返った。

「身体が思うように動かなかった。チームメイトも監督も、そしてファンをも落胆させてしまって情けなく思う。試合を重ねていけばどんどん調子は上がると踏んでいたんだけど、見当違いだった。僕たち(韓国代表)がドデかいことを成し遂げると期待してもらっていたのに……。僕のパフォーマンスは拙かったし、自分自身に困惑していた」

 
 イングランドから強行軍で駆け付け、ぶっつけ本番で臨んだ。猛烈な時差ボケとも戦っていたようだ。

「フィジカル面で疲れ切っていたのは確かで、なによりまるで眠れない日が続いてしまったのが残念だ。それでは活躍が見込めるはずもない。もっと自分のコンディションに気を配るべきだった」

 現在トッテナムは、攻撃の核であるFWハリー・ケインとMFデル・アリが負傷離脱中。おまけにソン・フンミンを欠いたチームはリーグカップ準決勝でチェルシーを相手に第1戦を制したものの、第2戦に合計スコアで2-2と追いつかれPK戦の末に敗退。サポーターの間ではソンの帰還が強く待望されていた。

 皮肉にも自身と母国のアジアカップ早期敗退が、風雲急を告げるトッテナムを救うことになりそうだ。
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